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駈歩を覚えよう!その4:乗り手の随伴と姿勢

駈歩発進は出来るようになったけど、体は跳ねるし、加速についていけない…!どうすれば良いの?

そんな疑問にお答えします!

今回は、駈歩の随伴と、乗り手の姿勢について解説します!

駈歩の随伴は、僕たち乗り手のためにも、走ってくれる馬のためにも、とても重要な項目になります。1つ1つを理解し、スムーズな駈歩が出来るようになりましょう。

なお、今回の記事は、第2回、第3回の記事の内容が前提になっています。まだ見ていない方は、お手数ですが、合わせてご覧いただければ幸いです。

駈歩を覚えよう!その1:駈歩の習得の流れを知ろう 駈歩を覚えよう!その2:駈歩中の、馬の動きの理解 駈歩を覚えよう!その3:求める馬の形と、駈歩発進の扶助
MEMO
記事の最後には、同じ内容を解説した動画もあります!今回の内容は、馬の動きを追うため、動画の方が分かりやすいと思います。ぜひご覧ください!

駈歩の随伴

第2回の記事で、駈歩中の馬の動きを2点にまとめました。

  • 外側の後ろから、内側の前への、斜めの体重移動を繰り返す動き
  • 体を持ち上げ、前に進む時間と、着地し、次につなげる時間というサイクルを繰り返す動き

結果として、駈歩は、斜めの回転運動を繰り返す歩様という事ですね。

このうち上の、「外側の後ろから、内側の前への斜めの体重移動」は、第3回の発進の項目で解説をしていきました。

となると、残るは下の、「体を持ち上げ、着地する上下の動き」になりますね。これを助けるのが、駈歩の随伴運動になります。

ここからは、駈歩の随伴運動について解説をしていきます。

随伴でやる事は3つです。

  • 肩を前に出す
  • 内側前脚の着地に合わせ、鐙を踏んで重心を落とす
  • 発進の脚扶助と同時に腰を引き上げる

1つずつ解説していきましょう。

肩を前に出す

座りっぱなしの乗り方において、前傾は駄目だと言われます。そのため、意外に思った方が居るかもしれません。

ですが、ちゃんと理由があって、今回は紹介しています。解説していきましょう。

駈歩中、馬の重心は、波線のように移動しています。

跳んで、着地してを繰り返す馬の図

前に進むという流れの中で、体を上に持ち上げ、跳び、着地し、溜めるというサイクルを繰り返しています。

そのため、僕たちの随伴は、最終的にこの動きと同じ動き方を、体全体を使ってやる必要が出てきます。

多くの方が、駈歩の随伴と思っている、腰の前後の運動は、この、下のカーブの部分と腰の動きを合わせたものです。

沈めた重心と溜めを、腰のスライドと共に上方向に持ち上げ、次に繋げる動きですね。

ですがこの、下半分の動きだけでは、一度前に送った腰を、後ろに戻せません。

鞍に腰を押し付ける下向きの力では、腰を後ろに戻せない

もし、往復するように、後ろ向きに腰をスライドさせたら、後ろ方向の随伴になってしまいます。あくまで前という、馬の流れを消さないまま、次の随伴に繋げる必要があります。

そこで僕たちは、随伴の後、一瞬お尻を浮かして、鞍に干渉しない状態で腰を後ろに戻しています。

ここで出てくるポイントが、「肩を前に出す」なんですね。波線の下半分が腰の動きなら、上半分は、肩の動きになります。

例えば、波線のような、上り下りのジェットコースターに乗ったら、上の頂点から、肩が前に出るのは普通の事ですよね。同じ動きを馬がしているなら、肩が出るのは普通なんです。

肩という、振り子の支点が前に移動するから、馬の前の流れに付いていきながらの、連続した随伴が可能になります。そうでなければ、お尻だけ馬に付いていく事になり、どんどん上半身が仰け反ってしまいます。

肩を前に戻さず、お尻だけ押し出してを繰り返すと、最終的に反り返る

また、前に重心を移す事で、お尻が軽くなるだけでなく、肩が前に出るから、腰の位置も後ろに戻ります。

とは言っても、前傾をするほどではなく、脚に少し重さがかかる程度です。実際に動く距離としては、肩2個分くらいでしょう。前傾、とまでは行きません。

以前、別の記事でも解説をしているので、興味があればご覧ください。

加速に置いてかれる理由と、安定する方法!(姿勢編)

内側前脚の着地に合わせ、鐙を踏んで重心を落とす

こちらの記事でも解説しましたが、僕たちは、馬の着地に合わせて鐙を踏むことで、一緒に重心を落とす事が出来ます。

タイミングが重要!正反動や駈歩での鐙の踏み方!

これは、前回の記事(その3)で説明した、発進合図の内方脚を深く差し込む事にも繋がります。

また、先程解説した、肩を前に出すは、ここでも役に立ちます。重心を前に移す事で、お尻ではなく鐙に体重が乗るため、しっかりと鐙を踏む事が出来るようになります。

強さとしては、足に重さを感じるくらいには踏んでほしいです。こうして重心を落とす事が、馬のバネの最後の押し込みにも繋がるので、しっかり行いましょう。

発進の脚扶助と同時に腰を引き上げる

発進の脚合図で、足に込めた力を、そのまま上に引き上げ、落とした腰を前に起こします。

足の先から根本に向けて、使う筋肉を上げていき、お尻を引き締める動きに繋げると、スムーズに伸び上がりやすいです。

ここでしっかり伸び上がる事で、馬の重心を上げるサポートが出来ます。また、そのまま腰を浮かせ、肩を前に出すという次のサイクルに繋げやすくなります。

使う筋肉のスライドを、自然に行うのが難しいですが、慌てず、徐々に覚えていきましょう。

以上、駈歩の随伴でやる事3つでした。

この3つを繰り返す事で、馬の背中の動きに付いていけるようになりますよ。

※さらに詳しい、脚の使い方はこちら!

目指せ、止まらない駈歩!継続中の脚扶助について!

参考映像での確認

ここからは、参考映像を見ながら、先程までの解説を確認していきましょう。

肩を前に出す→内側前脚の着地に合わせて重心を落とす→脚扶助と同時に腰を引き上げる

改めて、駈歩の随伴は、肩を前に出す→内側前脚の着地に合わせ、鐙を踏んで重心を落とす→発進の脚扶助と同時に腰を引き上げるのサイクルを繰り返す運動になります。

乗り手の動きもそうですが、合わせて注目してほしいのは、馬の内側の前脚です。

1.前脚の着地に合わせて重心を落とすために肩を前に出し、
2.前脚が踏ん張る瞬間に鐙を踏んで、
3.腰を送って最後の一押しを加え、馬の伸び上がりと同時に腰を引き上げ、遠くへの一歩をサポートします。

馬によって、どれくらい大きく動けば、上下のサポートが出来るかは変わります。この映像より大きく随伴をする馬もいれば、全くしなくても走る馬もいます。

馬の動きに合わせて、加減を調節していきましょう。

将来的に、馬自体に筋肉を踏ん張ってもらえるようになれば、乗り手が真っすぐのままでも駈歩を出す事は出来ます。

ですが、ただ「真っ直ぐ」を意識した結果、重心が下がらず、加速に置いてかれ、手綱が上がってしまう方がいるのも事実です。

あくまでも、馬の流れの邪魔をせず、そのアシストをするのが随伴です。

馬が、どれくらい大きく体を使ってるかを確認し、それに合わせた動きを心掛けましょう。

まとめ!

今回は、駈歩の随伴と姿勢について解説をしました!

極端な話、ずっと駈歩の動きをしている乗馬マシーンがあったとしても、皆さんは乗ってられると思います。

小さい動きで、随伴の体の使い方を覚えれば、徐々にレベルを上げていったとしても、やる事はその動きを大きくするだけです。落ちる事は無いでしょう。

ここで大事なのは、揺れが大きい馬でも、小さい馬でも、加減こそ違いますが同じ動きで対応できるという事です。

そのためには、馬がどんな動きをしているかを理解し、しっかりと合わせる事が必要になってきます。表面の技術だけに頼らないようにしましょう。

改めて、駈歩は、斜めの回転運動になります。駈歩発進で、内外と前後という、平面の体重移動を、随伴で、上下という、立体の体重移動をサポートしていきます。

全てを同時に噛み合わせるには、とても時間がかかりますが、個々の動きは、こうして言葉で理解できるものです。一気に覚えようとせず、1つ1つを自分のものにして、課題を潰していきましょう。

ご覧いただき、ありがとうございました!

その5はこちら!

駈歩を覚えよう!その5:継続と、馬のパワーの確認方法

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