馬は可愛いし、何とか仲良くなりたいと思ってる。でも、どうしても怖いんだよね。なんでだろう?
そんな悩みにお答えします!
今回は馬の怖さを減らすためのアドバイスをさせていただきますね!
最初に:怖いという気持ちは、大切なものです
とはいえ、無理して「怖い」という気持ちを押し殺す必要はないと、僕は思います…!
「怖い」という気持ちは、馬に乗る上で、とても大切なものなんですよ。
多くの方が馬を怖がる理由として、「自分より大きく力強い存在が、手に負えなくなったらどうしよう」というものがあります。
それって、当然の事だと思うんですよね。
ライオンやクマは怖くないのに、馬は怖くないというのも、人によってはおかしな話です。
実際、僕たちより大きいし、力も強いですからね。怖いのは普通のことだと思います。
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むしろ、乗馬を教えていた側からすると、怖い」と思わない人の方が対応が難しいんですよ。
なぜかと言うと、「馬ってこんなもんだろ」と、馬のことを軽視しはじめるんですね。
怖がらせたいわけではありませんし、言い方は考えますが、実際「そんな事してたら痛い目にあうぞ」と思う場面は結構あります。
だから、「怖い」という気持ちを持ってくれてる人の方が、見ていて安心出来ます。無理して、怖さを抑え込まないようにしましょう!
馬が怖い理由は2つ:本能的なもの、理性的なもの
「馬が怖い」という理由は、大きく分けて2つあります。
それは、「本能的なもの」と、「理性的なもの」です。解説していきますね。
「馬は何も悪い事をしてないし、きっと良い子なんだろうけど、それでも怖いもの」が、本能的な怖さです。
具体例を挙げると、高所恐怖症とか、ペースアップの瞬間に体が固まるなどですね。
これは、申し訳ないですが、慣れてもらうしかないんですよ。
というのも、理屈で怖がってるわけではないんですね。
高いのが怖い人に「馬の上なんて高くないですよ」と言ったり、加速が怖い人に「大した事ないですって」と言っても、それが怖い人は怖いんです。
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むしろそれを「大丈夫」と言い続けると、怖いという気持ちが自己否定に繋がってしまうんですよ。
「この先生は、私の怖い気持ちを無視してくる」
「他の人は気にもしないのに、私は怖い。ああ、向いてないんだ」
ってなってしまいます。
怖くて良いんです。
本能的な怖さは、怖くたって仕方がないものです。それは、覚えておいてください。
ただ、「慣れ」が必要なことは事実です…!
段階を踏んで、徐々にその怖さに対して、「そこまでドキドキしてる事なかったかな」と思えるようになるしか、解決方法はありません。
初めて車を運転する人に「高速道路でスポーツカーに乗ってくれ」とは言わないじゃないですか。それは、馬も同じなんですよ。
高いのが怖い人は、背が低い馬から。速さが怖い人は、ゆっくりな馬から。揺れが怖い人は、揺れが小さい馬から慣れていくべきです。
その為には、自分が何に対して怖がってるのかを、はっきりと知る必要があります。加速が怖い人が、背の高い馬に乗ったところで、特に不安は消えませんからね。
こればかりは自分しか分かりません。安全な環境を整え、自分と向き合ってみましょう。
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そして、少しでも安心できる瞬間があったら、その時の自分の感覚に集中してください。上手くいってる時の自分の感覚を覚えちゃうのが、乗馬の練習は一番効率的です。
この時は自分の世界に入って大丈夫です。周りは気にしないでください。
体中を通ってる血液になったつもりで、頭の先から手、足まで、全身の感覚を覚えていきましょう。
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なお、怖い理由が一つだけじゃないこともあります。
その場合、一気に改善するのは難しいので、一つずつ向き合っていきましょう
ちなみに僕が見てきた人の中には、一番優しいと言われるレッスンや馬でも、怖いと言う人がいました。
だからとはいえ、「私には向いてないんだ」と思う必要はありません。いたって普通です。
一番優しいレッスンですら怖いのなら、更に優しいレッスンを提供するのは教える側の責任ですよ。
「こっちが何かしたら、馬は怖いことをするだろうな」というものです。
具体的に言うと、触るのが怖い、「走れ」と指示をするのが怖い、鞭を使うのが怖いなどですね。
こちらは、なんで馬がそんなことをするのか、理由を知ることで解決できます。
性格的に怖い馬というのはもちろんいるが、ほとんどの馬は理由もなく怖いことはしてこないんですよ。
手を出したら噛みつかれた→差し出し方、差し出す場所が悪かったのかもしれない
乗ってる最中に勝手に走った→何かに驚いたのかもしれない、元気が溜まってたのかもしれない
鞭を使ったら跳ねられた→鞭を使う場所が違ったのかもしれない、違う指示の仕方があったかもしれない
馬がこういったトラブルを起こすのは、何かしらの原因があるはずです。
実際に同じ事をしても大丈夫な人がいる以上、やり方を理解すればトラブルは起きません。馬の事を覚えていきましょう。
まとめ:馬の事を知り、安心できるようになりましょう
馬が怖い人に向けてのアドバイスでした!
理由を知ると余裕が出来るのは、何も馬だけの話じゃありません。
例えばタクシーの運転手に、「もっと早く走れないのか」と言っている男の人。実は、奥さんの出産に何とか間に合いたいという事情があったら?
例えば、すごいお金にセコくがめつい友達。実は難病のお母さんのためにお金を貯めていたと知ったら?
目の前で起きてる事だけ見ると怖いですが、そうなってる理由を知ると、なぜか少し余裕を持てるんですよ。
改めて、ほとんどの馬は、理由もなく怖いことはしません。
安心できるようになるためにも、一緒に馬のことを知っていきましょう!
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ではでは!