馬と仲良くなりたい!でも、ただ見てても何を考えてるか分からない。どうやって馬の気持ちを理解するの?
そんな疑問にお答えします!
感情表現を理解できるようになり、馬と仲良くなりましょう!
分からなくても、理解してあげようという気持ちが大事
まずお伝えしたいのが、「馬の感情を100%正しく理解をするのは、プロでも難しい」という事です。
例えば馬には、「~したい」という意味の「前掻き(まえがき)」という動きがありますが、何をしたくて前掻きをしているのかは教えてくれません。
「お腹が空いたから」なのか「お腹が痛いから」なのか
「早く思い切り走らせろ」なのか「早く家に帰らせろ」なのか
それは、馬にだけしか分からないんですね。
なので、初心者のうちから100点の正解を選ぶのは、とても難しいです。
ただ、大事なのは、理解してあげようという姿勢!
「ずっと外に出てたから、そろそろ帰りたいよね」だったり、「ご飯の時間だからおなかが空いたよね」だったりと、実は色々とヒントは隠れているものです!
分からないからと諦めず、よーく観察してみて下さいね。
馬が行う感情表現の紹介
前脚で地面を引っ掻き、音を鳴らしてアピールをします。
「~したい」という、欲求を表現する時に見る主張です。
その時の状況により、何を訴えているのかが変わるんですよね。ちょっと難しい…。
ですが、「~してほしい!」という主張なので、こちら側が何かをしてあげる事で解決します!原因を探してあげましょう!
暑い、もっと餌が欲しい、虫が嫌、早く帰らせてといった、自己主張に使われる事が多いアピールです。
共に「じれったい」という意味ですね。
前掻きと合わせると、「じれったいから早く○○して!」になります。なんか英語みたいですね(笑)
「何かしらの気持ちが我慢できない」という時のアピールです。
ちょっと難しいのが、どんな感情が我慢できないのかは分からないという事。
「イライラする、怖い」といったマイナスの感情でも、
「エサが美味しい!たくさん走り回れる!」といったプラスの感情でも、このアピールになります。
なお、馬は感情で頭が一杯になると、周りが見えなくなります。
こういう時は、人間が逆に落ち着いていてあげましょう!
アピールとは違いますが、いつも以上に大人しかったら、それも何かのサインかも?
いつもより気持ちが沈んでいる、エネルギーが出ない時に、こうなる場合があります。
あまりにも様子が違うなら、体調を気にしてみましょう!まあ、眠いだけの場合もありますが…(笑)
かゆい所を掻いてもらったりなど、気持ちの良い時に出る表情です。
「あー、そこそこ」って顔です(笑)
息を吸ったり吐いたりするのも、馬の様子を知る上で役に立ちます。
ゆっくり深く、溜め息をつくような呼吸はリラックスを、
強く、一瞬で吐き切るような呼吸は興奮を意味します。
もし、触ったり騎乗したりしている時にリラックスの溜め息が出るようなら、よく褒めてあげて下さい。落ち着いてる証拠ですよ!
基本的に馬の尻尾は、虫を追い払う為にいつも動いてます。
ですが、その動きが極端なら、これもアピールになります。首と同じく「じれったい」になりますね。
なお、尻尾が立っている場合は、ちょっと注意が必要です。
尻尾が立つという事は、お尻の筋肉に力が入っている事。いつでも蹴れる、走りだせる準備が整ってるという事でもあります。
怖い時や、エネルギーが我慢できない時に、こうなりがちです。もしそんな馬を見たら、ベテランの人に伝えてあげてくださいね。
馬の感情表現の中で、一番分かりやすいのが耳です。
どっちを向いているかで意味が変わり、色々な感情がここで分かります。
両方の耳が前を向いている=前方に気になる物がある
色々な方向にクルクル回る=周りの状況を確認中
耳を絞る=緊張、不快な気持ちのアピール
種類が多くて戸惑いますが、何気なく見れるようになると、コミュニケーションに繋がりますよ!
面白い顔をしていますが、これはアピールではありません(笑)
フレーメンという、動物の自然な反応なんですね。
実は動物によっては、鼻より唇の裏の方が、匂いを判別出来るんです!馬も、その中の一つなんですね!
馬も、より詳しく匂いを嗅ぎ分けたい時に、こんな表情をしますよ!
まとめ:馬の気持ちを知るポイントは、置かれてる状況を察してあげること
馬が行う感情表現を、いくつか紹介してきました!
人間は表情と言葉だけ意識すればコミュニケーションをとれますが、馬は全身を見ないといけないんですね。
最初のうちはそこまで視野が広がりませんが、焦ることはありません!
慌てず、自然と見渡せるようになりましょう!
「アピールという行動に出る」=「アピールしたい何かがある」ということ。
相手が置かれている状況を理解できれば、何となく気持ちは分かるものですよ!
先にこちらが歩み寄り、察してあげる事が出来れば、コミュニケーションは出来たも同然です!
馬と仲良くなれるよう、頑張っていきましょう!
こちらの記事も参考になると思います。ぜひご覧ください!
馬と仲良くなる考え方や接し方!触っちゃいけない場所も解説
では、今回はこの辺りで!