馬と仲良くなりたいな。でも何を考えてるのかわからないし、どう接すればいいのかもわからない。いきなり触って良いの?噛まない?
そんな疑問にお答えします!
馬と人は仲良くなれますが、接し方にはポイントがありますよ!
馬と接する時のポイントは2つ
馬と接する時のポイントは、大きく分けてこの2つ!
- 怖い人と思われないようにする事
- 「この人は良い人だ」と思われるようにする事
同じ内容に思えますが、似ているようで実は違うんですね。
詳しく解説していきます!
実は、「褒める」とか「餌をあげる」の前に、まずこっちが重要です。
例えば僕たちも、怪しい人に親切にされたところで、「何かあるのかな?」と疑ってしまいますよね?
さらに言えば、そもそも近づかないのではないでしょうか?
まず、本能的に「危ない」と思われないようにする。これが大切になります。
「無害な人」と思ってもらえた後に気を付けるのがこちらです。
馬が何をされたら嬉しいのか、喜ぶのかを知り、優しく接してあげましょう!
ここで注意しなければいけないのが、「人が良かれと思ってやったことでも、馬にとっては不快なこともある」ということです。
大事なのは「馬がどう思ってるか」です。自分の「やってあげた」という気持ちだけにならないようにしましょうね。
具体的な方法:怖い人と思われないためには
例えばあなたは小さな動物や赤ちゃんを可愛がる時、思いっきりガシガシ触りますか?
馬は体が大きく、モフっとした毛が生えている動物。思いっきり抱き着いたり、撫でたりしたくなりますよね。
ですが、ここはグッと我慢して、優しくゆっくり接してあげましょう…!
馬はとても繊細で臆病です。力強く触られると、それだけでドキドキしちゃうんです。
ただ、慣れてくると、こんなことをしても大丈夫になります。
ここまで仲良くなりたいですね!
例えば怖いお兄さんが、肩を揺らしながら道の真ん中を歩いていたら避けませんか?
馬に限らず、動物は「ボディーランゲージ」で会話できます。
例えゆっくりでも、堂々と身構えたり、肩や手をゆすって体を大きく見せる行為は、馬からしたら威圧的です。
あなたを襲うつもりはないんですよ?と、伝えられるよう、馬の前で大きくは動かないようにしましょう!
直線的な動きというのは、肉食動物が狙いを定め、まっすぐ獲物に襲い掛かる時の動きです。
例えば教室のドアが開き、先生がこちらを見つめたまま真っ直ぐ近づいてきたら、何かあったのかな?と思いますよね。草食動物の馬は、人間以上にそんな行動に敏感です。
可愛いのはわかりますが、突然馬めがけてパッと手を伸ばしたりするのは、馬からしたら恐怖です。
僕の経験上、腰が低いくらいの態度が、馬にとってはちょうど良いと思います。何をするにしても、まずはワンクッション入れて、馬の様子を見てから行動するようにしましょう…!
人が脇の下を触られたらくすぐったいように、馬にも触られたくない場所があります。
・脇腹、股関節
馬でいうと、脇腹は「股関節の前」です。馬もくすぐったいみたいですね。
人間が四つん這いになった姿を馬と重ねると、場所がわかりやすいかもしれません。
・お尻
お尻に関わらず、馬の後方に近づく時は注意が必要です。
なぜなら馬は後ろが見えないからです。これについては、別の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
馬の体の特徴は?耳や鼻の良さ、目の見え方を解説!
目に映らない場所を、違う種族の動物にいじらせるのは、馬でなくとも良い気持ちはしないでしょう。
怖い話、驚いた馬に蹴られる可能性もあります。よほど自信が持てない限り近づかない方が良いと思います。
なお、信頼関係が出来てる馬や、人間に対しての警戒心が無い馬の場合は、後ろに回ったりお尻を触ったりしても大丈夫だったりします。尻尾を洗ってあげたりなど、どうしても後ろに立たなきゃいけないこともありますからね。
ただ、最初から「馬の後ろに回っても良い」と考えないようにはしておきましょう。
具体的な方法:良い人だと思ってもらうためには
これから触りますよと伝え、撫でてあげる分には、馬は喜びます!
人の頭を撫でる時と一緒で、馬によって気持ち良い加減が違うようですね。馬によっては、そもそも触られたくない馬もいるので注意が必要です。
僕の経験上、これは結構大切なことでして、
「こっちのこと無視するのに、どうして自分の事ばっかり主張するんだ」となると、馬も人間を無視するみたいです。
例えば「かゆいという主張に気にせず、何も対応しなかった結果、首を振られ続ける」や
「騎乗中、馬の主張に気づけず指示ばかりになり、準備が整わなかった結果、言うことを聞いてもらえない」などですね。自分の事だけで精一杯になると、こうなってしまうことが多いように思えます。
大事なことは「反応してあげること」。
何を考えてるのか、100%わからなくても良いんです。
赤ちゃんをあやしているのと一緒で、反応する余裕を持って、何か返してあげる。
それだけで、「あぁ、訴えてるのは理解してくれてるのね」と思ってくれますよ。
ただ、何を訴えているのか理解できれば、もちろんそれが一番良いです。
馬の感情表現については、こちらの記事で解説しますね!
馬の感情表現を知ろう!リラックス中や怒ってる時の特徴は?
まとめ:馬と仲良くなるコツは、馬自体を理解し、尊重してあげること
馬と仲良くなるために、気を付けることについてお話してきました!
馬に限らず、人間も含めた全ての動物がそうだと思いますが、
自分じゃない相手と仲良くしたければ、「まずは相手を認め、居場所を作ってあげること」が大事です!
この人と一緒に居たら楽しいから、面白いからといった、「心地よさ」を与えてあげること。
それがコミュニケーション、更には馬と仲良くなるためのカギになります!
「乗馬はコミュニケーション!」
そんな考えが浸透する馬業界にするのが、僕のやりたいことです。
その為にも、これからもブログや動画で沢山の知識をお話ししていきますね!
また、馬を理解するアドバイスとして、以下の記事も作っています!ぜひご覧ください!
馬の性格の特徴は?大人しくて優しい?それとも怖い?
では、今回はこの辺りで!