馬と人間は、仲良くなれるって聞いたよ!でも、どう触れば良いのか分からないし、ちょっと怖い。触り方ってあるの?
そんな疑問にお答えします!
言葉を使わない馬が相手だと、「触り方」は、とても重要になってきます!一緒に覚えていきましょう!
触り方に気を遣う理由
触り方に気を遣う理由は、以下の3つになります。
- 馬は、顔の周りが見えてないから
- 馬は臆病で、襲われないかといつも考えているから
- 接し方や距離感で、馬はコミュニケーションをとっているから
それぞれ解説していきましょう!
馬は、目の位置や視力の関係で、意外と顔の周りが見えていません。
手や人参を差し出した所で、実は何だか分かってないという事が、結構あるんです。
そのため、匂いをかいだり、唇で触ったりする、確認の時間が必要なんですね。
そういう事情を一切無視してペタペタ触ると、馬も困ってしまいます。
「うっとうしい」と、機嫌を悪くすることもあるので、注意しなきゃいけません。
嫌みがあって言うわけではないですが、馬は草食動物で、自然界でいうと食べられる側です。
一方、僕たち人間は、一応食べる側なんですね。なので、僕たちからしたら悪気無く触ってるつもりでも、馬からしたら怖い事という事は、実は多々あります。
悪気が無くても、熊が「人間かわいい!」って撫でに来たら、怖いですよね。
馬に対して「襲うつもりはないよ」と分かってもらえる触り方をする必要があります。
3つの中で一番重要なのが、この理由です。
馬は言葉を使わないため、動く速さや、お互いの距離感、姿勢などで、様々なボディーランゲージを行っています。
なので、本当に馬と仲良くなりたいなら、そのルールを知っておくのが、一番近道です。
逆に、このルールを知らず、何気なくルールと違う接し方をされた方が、歯を向けられたりしてるんですね。
危険の防止という意味でも、触り方のルールは知っておいた方が良い内容です。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
馬との距離感と線引き、パーソナルスペースについて
触り方のポイント
以上を踏まえて、馬の触り方を確認していきましょう。
今回のポイントは3つですね。
- 馬に触る時は、馬の「どーぞ」を待とう
- 真っ直ぐ対面するのではなく、隣同士になろう
- 点で触るのではなく、面で触ってあげよう
1つずつ見ていきましょう。
馬を触る時に必ず確認してほしい事があります。
それは、馬の「どーぞ」があるかどうかです。
馬は、触って良い時は、一度あなたの事を確認した後、何事も無かったかのようにボーっとします。
チラッとあなたを見たり、一通り匂いを嗅いだりして、大丈夫なら触るのを許してくれるんですね。これが、馬の「どーぞ」です。
この、馬からのお許しが出る前に触りに行くと、馬によっては怒ったりします。
例えば、純粋に触ってほしくない時や、まだあなたの事を確認し終わってない時ですね。
先程も言った通り、馬は顔の周りが見えませんし、怖がりです。たった数秒ですが、この確認の時間が大事です。
すぐにでも触りたい気持ちはわかりますが、数秒だけ我慢しましょう。
実は馬って、「プレッシャー」がわかるんです。
…何を言ってるのかわかりませんよね。僕も最初はそうでした。でも、本当の話なんですよ。
乗馬のレッスンを受けた方なら、教えてる人が近づいた時だけ馬が動くっていうのを経験した事があると思います。あれですね。
プレッシャーっていう言葉の選び方が合ってるのかはわかりませんが、馬は人間の気持ちの圧力がわかります。
例えば、とてつもなく目力が強い人と、本当に近くまで接近しなきゃいけないとしましょう。真正面で見つめあうのと、隣同士で同じ方向を向いて話すのと、どちらが楽ですか?
なんとなく、恥ずかしかったり、気まずくなったりで、向かい合ってたら目を避けますよね。この、何となく感じるのがプレッシャーです。
視線だけでなく、立ち振る舞い、声の大きさなど、色々なものに、僕たち動物はプレッシャーを感じてます。
人間は、言葉でコミュニケーションがとれるようになったため、様子だけで判断する機能が弱くなっていますが、動物は今でもそういった体の使い方で、様々なやり取りをしています。
で、今言った通り、馬はそのプレッシャーを、直接自分に向けられるのが嫌なんですね。
牧場で沢山の馬がのんびりしている場面を思い浮かべた時、場所こそ違っても、体の向きはみんな平行のイメージじゃないですか?
他の馬に垂直に向かい合う馬って、イメージがわかないと思うんですよ。そういうことなんです。
なので、僕たち人間も、馬と触れ合う時は、なるべく体を馬と平行にしてあげましょう。
馬も迎え入れやすくなりますよ。
先程までプレッシャーの話をしていました。
実はこのプレッシャー、とがってる所の方が強く伝わるんですね。逆に、広い面だとマイルドに伝わります。
例えば、足つぼマッサージをしたとしましょう。手のひら全体で押されるより、親指を立ててぐりぐりした方が痛いじゃないですか。
刺さるような視線なんて言葉がありますが、馬はそういった、プレッシャーの強弱を理解してます。
なので、触るだけでもプレッシャーを感じる馬は、刺さるような触られ方をするのを、とても嫌います。
なるべく手のひら全体で、撫でるように触ってあげて下さい。
まとめ!
今回は、馬のコミュニケーションのルールと、それを踏まえた触り方についてお話ししました!
少し難しい内容でしたよね。僕も最初は理解できませんでした。
これが動物のルールなんですね。仲良くなる為には、僕たちも動物のルールを覚えなければいけません。
でも、そんな難しい事ではないんですよ?
人と違う動物なので、表現の違いに戸惑いますが、結論は一つ。相手を大事にしてあげる事です。
今回話した方法だって、結局は、馬を怖がらせず、接しやすい人間だと思わせるための方法です。
で、この人は怖くないと安心できるから、馬が着いてくるんですね。
最初こそ、上手く感覚がつかめないと思います。ですが、それは今まで、体で気持ちを表現する事をしてなかったから、慣れてないだけなんですね。
大事なのは、馬と仲良くなりたいという気持ちです。そこから、しぐさや立ち振る舞いが変わってきます。
皆さんが馬をもっと理解できるよう、僕も色々な馬のお話しをしていきます。仲良くなれるよう頑張っていきましょう!
では、今回はこの辺りで!
馬の性格の特徴は?大人しくて優しい?それとも怖い? 馬の体の特徴は?耳や鼻の良さ、目の見え方を解説! 馬と仲良くなる考え方や接し方!触っちゃいけない場所も解説
初めまして
最近、乗馬を始めてみました!
ずっと前から憧れだったのですが、この度勇気を出してみました。
ですが・・なかなか思うようにならず凹んでばかりです。
youtubeで「乗馬」と検索して見つけたんですよ!!
素晴らしい「小川部長様」を!
すごくわかりやすくて有り難いです
これからも楽しみにしてます。
よろしくお願いします
こんにちは!
コメントしていただき、ありがとうございます!
動画の方は、徐々に初心者の内容より
進んでいってしまってますが、お役に
立ててますでしょうか?
馬に動いてもらってる以上、答えは馬が知っています。
人間が作った教え方や技術は、確かに的は得てるかも
しれませんが、他人が書いた専門的な言葉を
翻訳するより、馬に聞いた方が早いです。
ぜひ、馬に集中し、お互いが
リンクしていく過程を楽しんでください!