駈歩を習い始めたよ!でも、出来ない事だらけで、どこから練習すれば良いのか分からない…。とりあえず、ひたすら乗れば良い?
そんな疑問にお答えします!
例えば、発進も出来ないのに、いきなり継続を練習しようとしても、それは難しいです。駈歩にも、覚える順序というものがあります。
今回は、駈歩を覚えようシリーズ第1弾として、駈歩を覚える流れを紹介していきます。
自分が今、何に悩んでいるのか、どの段階にいるのかの基準として、この流れは覚えていきましょう。
駈歩習得までの流れ
駈歩を覚えていく流れですが、大きく分けて4段階になります。
- 駈歩中の、馬の動きの理解
- 求める馬の形と、駈歩発進
- 乗り手の随伴と姿勢
- 継続
1つずつ解説していきましょう。
駈歩をしている時に、馬がどんな体の使い方をしているかを知ろうという段階です。
厄介な事に、初心者が習う駈歩の速度って、馬は速歩でも出すことが出来ます。なので、ただ速くしてと扶助を使い続けても、速歩が速くなるだけなんですね。
馬に、こういう動き方をさせれば、駈歩になるんだと理解をして、その先の駈歩発進や、随伴の理解に繋げます。
駈歩を覚えよう!その2:駈歩中の、馬の動きの理解駈歩の馬の姿勢が分かったとしても、ただ、脚を当てただけでは出来ません。
その姿勢に導くための準備や、駈歩発進の方法を覚えます。
大事なのは、取扱説明書のような、「この扶助をしたら馬が走る」ではなく、「そうしてくれない馬が、この扶助をする事で、どうなるから、駈歩をする」という流れを理解する事です。
目指すのは、最初の1歩だけでも良いので、100回指示をしたら、100回発進できるようになる事です。
駈歩を覚えよう!その3:求める馬の形と、駈歩発進の扶助発進をしても、馬の上で乗り手がただグラグラしてるだけでは、馬の負担になるだけです。
事前に覚えた馬の動きを参考に、それに付いていくための随伴を覚えましょう。
目指すのは、馬が自分から止まらない限り、乗っていられるようになる事です。
駈歩を覚えよう!その4:乗り手の随伴と姿勢駈歩は、馬に踏ん張ってもらって、初めて出来る歩様です。
ただ付いていくだけでは、馬の踏ん張りを助けてあげられません。
継続をするために必要な馬の状態や、扶助を覚えていきましょう。
目指すのは、同じ形なら駈歩を継続出来るようになる事です。
駈歩を覚えよう!その5:継続と、馬のパワーの確認方法手伝ってくれる人がいる場合
とはいえ、個人的に思う事ですが、駈歩は、発進より先に、随伴を覚えた方が良いと思います。
理由は、速歩とは違い、駈歩は出した瞬間に止まるという事があるからです。
速歩の場合は、発進時に大きく加速もせず、馬の体も持ち上がらない事から、体が後ろに流される事は少ないです。馬としても、ちょっとの力で走れるので、止まる事はそこまで無いでしょう。
ですが、駈歩の場合は、走ったと同時に加速がかかり、身がすくんで手綱を引っ張ってしまう人がいます。馬も踏ん張らないと走れないので、止まるという事が多く有り得ます。
随伴を覚えたいのに、そもそも加速に付いていけないから止まっちゃう。これでは、いつまで経っても先には進めません。
多くの乗馬施設は、初めて駈歩をやる際は必ず教える人が、発進の手伝いや、調馬索での姿勢制御をしてくれているはずです。
発進と、馬の制御は教わる人に任せて、まずは、楽に乗ってられる体勢や、気持ちの余裕を身に着けて下さい。
発進した瞬間から、加速に体を合わせる事が出来るよう、随伴を覚える方が、感覚としては早く駈歩が身に付くと思いますよ。
まとめ!
今回は、駈歩の習得の流れについて解説していきました!
もともと、一度に多くの事をするのが難しいのが乗馬です。特に駈歩のような、加速や不安定さの中で、いくつもの事を同時にこなすのはとても難しいです。
とはいえ、実際に乗ってしまったら、別々に考える事すらも難しいと思います。なので、乗っていない時か、お手伝いをしてくれる方がいる時に、落ち着いて理解をしていきましょう。
ご覧いただき、ありがとうございました!
その2はこちら!
駈歩を覚えよう!その2:駈歩中の、馬の動きの理解