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ツーポイントを覚えよう4:足での反動の抜き方

ツーポイントって立ちっぱなしだけど、反動ってどうやって抜くの?お尻を上げとけば良い?

そんな疑問にお答えします!

第1弾ではメリットとデメリット、第2弾では覚える順番と立ち方、第3弾では、加速への対応と前傾姿勢について解説しました。

ツーポイントを覚えよう1:前方騎座のメリットデメリット ツーポイントを覚えよう2:覚える順序と、基本の立ち方 ツーポイントを覚えよう3:加速への対応と前傾姿勢

今回は、ツーポイント時の反動の抜き方について解説しますね!

MEMO
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座ってる時との反動の抜き方の違い

さて、具体的な動作の仕方に入る前に、座りっぱなしとツーポイントでの、反動の抜き方の違いについて、解説したいと思います。

例えば、皆さんが乗ってる馬が、速歩を1歩するごとに、体が10cm弾んでいたとしましょう。

この時、座りっぱなしの乗り方では、腹筋背筋を使い、腰を10cm前後させる事で、反動を抜きます。

一方、ツーポイントは、足を10cm上げ下げする事で、反動を抜きます。

言われてみれば、当たり前のように思えますが、意外と、この足の運動に意識が向かない方がいます。

立っていればお尻が当たらないから弾まないと思っている。あるいは、反動を処理すると教わっていない事が原因です。

ただ棒立ち状態で反動を抜かなければ、足の骨が突き上げられ、ツーポイントでも体は弾みます。

改めて、前提条件として、足は1歩ごとに動く乗り方がツーポイントだと理解しておいてください。

具体的な反動の抜き方

では、それを踏まえて、ここからはツーポイント時の反動の抜き方について解説していきます。

ポイントは、以下の4つです。

  • 馬の動きを理解する
  • 馬の着地に合わせて鐙を踏む
  • 膝下は固定する
  • 背中は動かさず、足だけで処理する

1つずつ、解説していきましょう。

馬の動きを理解する

ツーポイントは、馬の突き上げに合わせて、足で反動を抜く乗り方です。

そのため、馬が突き上げてくるタイミングが分からなければ、いつ反動を抜けば良いのかも分かりません。

常歩はともかく、速歩と駈歩では、馬が突き上げてくるタイミングをしっかり覚えましょう。

正反動や駈歩で、体が突き上げられるタイミングと同じになります。要するに、着地した後、次のジャンプをしたタイミングですね。

詳しくは、正反動と、駈歩の解説記事をご覧ください。

タイミングが重要!正反動や駈歩での鐙の踏み方! 駈歩を覚えよう!その2:駈歩中の、馬の動きの理解

馬の着地に合わせて鐙を踏む

初心者の方に、馬の突き上げと同じくらいもも上げをして下さいねと言っても、足の裏のセンサーはまだそこまで発達していません。

そのため、例えば反動が5cmでも、10cm上げてしまう方もいます。そうすると、自分から姿勢を崩してしまったり、鐙が脱げてしまったりする原因になります。

そこで逆転の発想です。足を上げる方に力を入れるのではなく、鐙を踏む方に力を入れるんですね。

結果、踏む方こそ力が入りますが、突き上げと同時に足の力が抜けて脱力状態になるため、馬の動きに逆らわないもも上げが出来ます。

将来的には、突き上げに合わせて足を上げた方が、馬の邪魔にはなりません。

ですが、初心者の方には、こちらの方法をオススメしています。

膝下は固定する

鐙を踏むにあたり、踵が上がったり下がったりしてると、反動を受ける度にバランスが崩れてしまいます。

ただ、足首の筋肉の加減だけでそれをコントロールするのは、なかなか練習が必要です。

そのため、膝の位置や膝下の角度、鐙を踏む位置まで、膝下の全てを固定しましょう。

正座をした状態で、揺れている足場についていくイメージをすると、お腹や太ももを使って馬についていく感覚が分かるかもしれません。

上下こそしますが、膝下は全く同じ形ですよ。

膝下の固定については、パート2の記事をご覧ください。

背中は動かさず、足だけで処理する

僕たちって、馬に乗ってる時に一番動いちゃいけないのは、肩なんですね。

肩を支点に腰の随伴をしていますし、肩を支点に腕が伸び、手綱の張りを作っているからです。

となると、ツーポイント時には、背中を動かしちゃいけないんですよ。

背中を動かしたら、直接肩が動きます。そうすると、手綱の引っかかりや、バランスがメチャクチャになってしまいます。

これは、競馬のジョッキーさんも同じです。

彼らは、空気抵抗を受けないためもありますが、体を馬の背中に対して水平にして、一切動かしません。

参考映像:武豊騎手の木馬騎乗(~01:40まで)

もちろん、加速に対して上半身の角度を変えるのは構いません。

ですが、随伴の度に、体全体を使って上下をしていては、馬のハミはガチャガチャ上下しますし、視界もとことんブレてしまいます。

下半身というバネだけで、全ての反動を吸収する。これが、ツーポイント時の足の動きの理想です。

ちょっと難しい話ですが、大事な話なので解説しました。ご参考になれば、幸いです。

まとめ!

今回は、ツーポイント時の反動の抜き方について解説をしました!

前回お話しした、前傾姿勢の項目と合わせ、これでひとまず、乗っている事は出来るようになります。

ただ、ツーポイントについては、まだまだ覚える事はあります。

例えば、腰を使わないブレーキや、深く脚を使えない状態での扶助など、これまでの乗り方とは違う部分が沢山あるからです。

ただ、乗れるようになった時の軽やかさは、とても爽快ですよ!

分からない部分は解説していきますので、覚えられるよう、一緒に頑張りましょう!

次のパートでは、ツーポイントの練習方法について解説をしていきます。興味があったら、ご覧ください。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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