ツーポイントって、立つだけじゃなくて、前傾するんでしょ?何か気を付ける事ってあるの?
そんな疑問にお答えします!
第1回では、メリットとデメリット。第2回では、覚える順序と立ち方について解説しました。
ツーポイントを覚えよう1:前方騎座のメリットデメリット ツーポイントを覚えよう2:覚える順序と、基本の立ち方今回は、加速への対応と、前傾姿勢について解説していきますね!
前回の復習
前回の動画で僕は、ツーポイントを覚える順序と立ち方を紹介しました。
- 立ってられるようになる
- 加速に乗れるようになる
- 反動を抜けるようになる
- 芯を持てるようになる
立ち方については、軽速歩で基礎的な事はやっているので、立ったまま加速をするにあたって注意する事だけ再確認しました。
それを踏まえて、ここからは、前傾姿勢の解説に入ります。
前傾姿勢のポイント
前傾姿勢のポイントは、全部で5つです。
- 膝下の角度は変えない
- 加速に合わせた前傾をする
- お尻を引いてバランスをとる
- 鐙に体重を乗せる
- 腕の形に注意
1つずつ、解説していきますね。
ツーポイントは、加速に合わせて上半身を前傾させ、太ももの上げ下げで反動を抜く乗り方です。
そのため、それ以外の場所を固定しないと、支えとなる場所がどこにもなくなってしまいます。
ジョッキーさんのように、本当にバランスだけで立てるなら話は別ですが、最初のうちはそれも難しいです。
そんな時に重要なのが、ニーパッドから鐙までの、膝下の骨になります。
膝下全体の角度を固定し、鞍に添える事で、自分の芯となる場所を作ってるんです。
詳しくは、前回の記事で解説した、立ち方のおさらいをご覧ください。
ツーポイントと言えば、前傾姿勢ですが、前傾すれば良いというわけではありません。
例えば、馬は常歩なのに、スキージャンプの選手のように前傾をしたら、前に落ちるのは誰でも分かるじゃないですか。加速に合わせた前傾が必要なんです。
基本のベースは、膝と肩を、同じ縦ラインに揃えた状態です。これなら、停止状態から、常歩くらいまでは安定できます。
ここから、馬の加速に合わせ、徐々に前傾を大きくしていってください。
なお、そもそも前傾する理由は、慣性や空気抵抗、加速に対応するためです。
駈歩以上の加速になれば、身をかがめて空気抵抗を受ける面積を減らす必要があります。それが、ジョッキーの姿勢になるんですよ。
この時、体を前に倒すだけでは、徐々に重心が前方に倒れてしまいます。
そのため、上半身を前に倒した分、お尻を後ろに突き出す必要があります。上半身が前に倒れた分、お尻を後ろに突き出して、バランスを±0にするんです。
難しそうに思えますが、皆さん、馬に乗ってない時は、自然とこの動きをしています。
立った状態から、その場にしゃがんでみてください。お尻は後ろに突き出されるはずです。あとは、馬の上でも、変わらずこの動きが出来るかですよ。
上半身は前に出て、お尻は後ろに出る。
そのため、ツーポイントの中心は、それ以外の場所になります。結論、鐙なんですね。
鐙がグラグラしていないから、僕たちはバランスの中央を崩さずに済みます。
ただ伸びあがるように立つのではなく、少し腰を落とし、鐙に体重を乗せましょう。その方が安定します。
また、足の裏の筋肉は、バランスの制御で一番重要な部分になります。
バランスボールの上に立ったり、片足立ちでグラグラしている時、足の裏って、内側、外側と、踏ん張る場所を変えてますよね。
鐙という床をしっかり捉える事は、踏ん張れる場所を増やすという事にも繋がります。
爪先立ちになり、踏む面積を減らさないようにしてくださいね。
意外と、僕たちのバランスに影響しているのが、ツーポイント中の腕の形になります。
肘を後ろに引いているか、前に出しているか。それだけで、ツーポイント姿勢をキープできるかは大きく変わります。
基本的には、肩より少し前に出し、馬の首の根元辺りに拳を近づけるようにしましょう。
むしろ、最初のうちは、拳を馬の首に置いてしまっても良いかもしれません。左手、右手、左膝下、右膝下の4点で、馬に乗っているイメージです。
四つん這いをした時に地面と接している部分が、ツーポイント中に馬にくっついてる部分ですね。
そこから、徐々に拳を付かなくても立ってられるようになりましょう。
まとめ!
今回は、ツーポイントの前傾姿勢についてお話ししました!
ただ、今回の内容だけではツーポイントは出来ません。加速に対応したところで、馬の反動をそのまま受けては、姿勢が崩れてしまうからです。
次回は、反動の抜き方について解説していきます。興味があれば、ご覧いただければ幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
その4はこちら!
ツーポイントを覚えよう4:足での反動の抜き方