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乗馬は自己否定のためにしてる事じゃないですよという話

どうしてこんなに馬に乗れないんだろう。自分が下手だからかな。これ以上関わっても、迷惑かな。虐待になる?

そんな悩みにお答えします!

今回は、「乗馬は自己否定のためにしてる事じゃないですよ」というお話です!

MEMO
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どうしてそう思ったか

さて、どうして僕は、こんな事を急に言い始めたのでしょう?

それは、乗馬は色々な場面で、自己否定に繋がりやすい要因があるなと思ったからです。

  • 他の人と同じ事をしているのに、馬が言う事を聞かない。
  • 怒られてばかり
  • いつまでも上手になれない
  • 身分不相応の馬に乗っている

このような場面に出くわした時、僕たちは、その原因を自分のせいにしようとします。

それ自体は、悪い事じゃないんですよ。「そんなの馬が悪い」という人より、よっぽどありがたいです。

ですが、自分が原因だという事実を突きつけた結果、「自分は他の人より劣っている」と感じる方もいます。一度こうなってしまうと、全てにおいて、自分が悪いと思うようになってしまいます。

そんな方に、それは違うと言いたかったんですね。それで、この記事を書きました。

乗馬というスポーツの、不思議な「当たり前」

ただ、皆さんが、そう思ってしまうのも、無理はありません。

というのも、「乗馬」というスポーツ自体に、実はその風潮があるからです。

例えば、折り合いをつけるという専門用語です。これは、「馬に指示を聞いてもらえるように、乗り方や扶助を工夫する」という意味があります。

ですが、この言葉の裏には、「乗り手が工夫さえすれば、最終的には馬は絶対言う事を聞く」という暗黙の了解があります。事実、馬術では、お互いが妥協しあうという意味では使われません。時速5kmって言ったら、馬が何を言ってようと5kmですよね。

ハミ受けとかもそうですよね。「正しいやり方をすれば、馬はハミを受け入れてくれる」と、誰もが思っていますし、そう教えています。

ハミ受けが出来なかったら、「人間のやり方が悪い」であって、そこに馬の「やりたくない」という意思は関係ありません。

ここに、乗馬というスポーツが前提として持つ、「馬は人の言う事をいずれ聞くもの」という不思議な考え方があります。

実際、「これをすれば馬は動く」と言われるし、確かに周りに乗れる人は居ます。だから、「出来ない自分がおかしい」となるんです。

また、乗馬のレッスンは、習う技術のレベルが上がれば上がるほど、褒められる事が少なくなります。

最初の頃は、指示で馬が走った。曲がってくれたで褒められていたのが、いつしかそれが当たり前になるんですね。

結果、レベルが上がれば上がるほど、「出来て当たり前でしょ」という風潮が生まれます。結果、乗馬が楽しくなくなる方もいます。

「出来る」が当たり前ではない

もちろん、人間はそれで良いんですよ。大人の人が足し算をしたからって、褒めないじゃないですか。

ですが、馬についてはそうではありません。指示を聞くのは当たり前ではないんです。

正しいやり方をしても、指示を聞かない事がある。これが馬なんですね。

教える側も、教わる側も、どうもそれを忘れがちです。

ここで断言したいのは、乗馬って、「出来るが当たり前」じゃないという事です。

気付いたら、そう思いがちですが、そんな事ありませんよ。

だって、これまで何の知識も経験もなかった人が、初めて会う馬に、いきなり跨って指示をするわけですよ。それで言う事を聞く方が凄いです。

例えば皆さんが宇宙人に出会ったとして、いきなり「あれをやれ」と言われても絶対聞きませんよね。

でも、馬だとなぜか、言う事を聞いてもらえるものと思うんですよね。

改めて、そんな事ありません。「出来なくて普通」なんです。

「出来る」を当たり前にしない方が良いですよ。それだけで、出来ないという事に寛容になれます。

乗れる人は、運が良かっただけ

とは言っても確かに、人によっては、言う事を聞いてもらえます。

僕が言ってる事も「乗れる人間は言う事が違うなぁ」と思われてもおかしくないでしょう。

ですがそれは、自分のやり方がそれで合ってると、教えてくれた馬や人が、たまたま居たからですよ。運が良かったんです。

英会話のレッスンを受けて、それで良いですよって言われたから自信を持てるのと一緒です。だから、自信を持って、脚や扶助を使えるんですね。

まず必要なのは、成功体験なんです。

小さい成功体験という鍵を手にする前に、大きな問題をぶつけるから、扉が開かないんです。

  • 小さい成功に誰も目を向けない(人、馬、本人含む)
  • 小さい成功以上の事を求められる(人、馬)
  • 小さい成功をしても認めてもらえない(人、馬)

これらの環境に居ると、自己否定に繋がります。100点以外は認めないという家庭と同じですね。

正直、これは、教わる馬と環境に左右されます。

求めるレベルが高い馬や、指導員に囲まれれば、いきなり「失敗」の連続です。そんな乗馬、面白くありません。

でも、意外と環境が変われば、ポンと花開くものですよ。

実際、クラブを変えたら、担当を変えたら、一気に乗馬が上手くなる人は、本当に沢山います。

だからこそ、一つの場所の常識に捉われないようにしましょう。

僕が、大して上手でもないのに馬の話をしてるのも、違った常識を入れたら、見える世界が変わる人もいると思ったからです。

自分の上達に悩んでる人は、ぜひ違う環境に飛び込んでみると良いですよ。

お気に入りの馬が今の場所にしかいないというのであれば、ビジター制度もあるし、僕のようにネットでやり取りできる人間もいます。その手間で、馬に乗れるヒントが得られるなら、僕は有りじゃないかなと思います。

自己否定ではなく、自己研鑽をしよう。

皆さんは、修行をするために、馬に乗っているんじゃありません。

ですがどうも、そのように見えてしまう方や、施設があるのは事実です。

こんなに「駄目だ!」と突きつけられて、こんなに「違う」と怒られる。

しかもそれを、お金を払って続けているわけです。冷静に聞いたら、おかしいのは分かりますよね。

それでも、皆さんが乗馬をしている理由って、何でしょう?

馬と仲良くなりたいから。馬と意思疎通が出来るようになりたいからですよね。

それって、否定する必要はありますか?

仲良くなりたいという気持ちに、嘘はないですよね。要は、伝え方が違うだけなんです。

確かに、馬には乗れないかもしれません。

ですが、「乗れないから駄目」ではなく、「乗れないのに、それでも馬が好きってすごい!」と思ってほしいですね。逆に自信を持ってほしいです。

思い通りにならないから面白くないと乗馬を辞める人より、全然良いですよ。

僕は、そんな人が好きですし、応援したくなります。

もちろん、上手く意思疎通が出来ないと言う事は、何かしらが足りないというのは事実です。

そこについては、どうしてだろうと考え続けましょう。僕も、手助けはしていきます。

自己否定ではなく、自己研鑽ですよ。頑張っていきましょう!

まとめ!

今回は、乗馬は自己否定のためにしてる事じゃないですよというお話でした!

乗馬は、このコツさえ覚えれば、すぐ乗れるというものではありません。

時には、何をやっても上手くいかず、どうしてだろうな…と思う事もあります。

ですがそれは、否定する事でも、恥ずかしがる事でもありません。今日の方法じゃ、このパズルは攻略できなかったな…。それだけの話です。

ただ、厄介な事に、担当や馬、施設が変わらないと、違った方法を聞けない場合があります。

「教科書にそう書いてあるから、それが正解なんだ」が代表的ですね。馬は1冊の本にまとめられるほど、簡単ではないんですけどね。

だからこそ、色々な指導員に、解き方を聞いてください。だからこそ、色々な馬に、ヒントをもらって下さい。

こうして僕が話している事が、その手助けになれば、幸いです。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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4 COMMENTS

ゆうくんくん

とても元気を頂きました!

始めたばかりで、楽しかったレッスンから初めての挫折を味わい、ネット上で「どの様にしたら馬と通じ合えますか」と経験者に質問したりすると、「あなたはまだお馬さんに乗せてもらってる立場なんだから余計なことを考えるな」的なアドバイスだったりして、逆に落ち込んだ事が有ります^^;
出来た方とまだ出来ない方の間で格差を感じやすい世界ですね。

それでも他のスポーツに無い、生命同士の関わりで生み出す喜びを、初心者の私でも感じます。これからも頑張りたいです♪

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horse-academia

「馬に乗れる」は、偉い事でも何でもありません。どうも、そのあたりを勘違いしている方が多くいらっしゃいますが、気にしなくて構わないです。

記事内でも言いましたが、「それでも馬が好き」という気持ちに、自信を持って下さい。そんな気持ちを持った方が、馬の将来を作ってくれると、僕は信じてます!

返信する
まうまう

いつも動画で勉強させて頂いています!

出来るが当たり前じゃない。
この言葉はすごく気が楽になります☺

馬は3歳児くらいの知能って話からも、すんげーデカくてパワフルな3歳児相手にしてると思ったら、いつものことでも小さなことでも出来たら馬のこと褒めたいし、ダメなことはダメって叱らないとだし、いつも人間の思い通りになんかいかないって前提で接すると気持ち的におおらかでいられると思いますね🐎

返信する
horse-academia

ブログも含めてご覧いただき、ありがとうございます!
コメントいただいた通りの心持ちで大丈夫です!

ただ、それで「じゃあなんとかしなきゃね!」と思える方と、「いや、3歳って言ったって、こんな怪獣を相手に出来るわけないじゃん」と思う方とで、違いが出てきてしまうのは事実なんですね。それを何とかするのが、僕たち教える側の役割になります。

今後とも、よろしくお願いします!

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