【お知らせ!】youtubeのチャンネル登録者数が2000人を突破しました!ありがとうございます!

乗馬の「完歩」の意味は?歩度調節や、障害、馬場への活用法

完歩って言葉を聞いたけど、専門用語っぽくてよく分からない…。どういう意味なの?覚えると、何の意味があるの?

そんな疑問にお答えします!

今回は、完歩を理解する重要性について、解説しますね!

「完歩」に意識を向けられるようになると、馬への集中力が、一気に上がりますよ!

MEMO
記事の最後には、同じ内容を解説した動画もあります!youtubeでは、1日1つ、馬の知識を届けてるので、興味がある方は、チャンネル登録をしていただければ幸いです!

完歩とは?

完歩とは、馬の4本の脚が1回転するサイクルの事です。

常歩は4節、速歩は2節、駈歩は3節と言いますよね。あれの事です。

駈歩の脚音を表す音に、タカタン・タカタンというものがありますが、あれも、完歩を表しています。

1回のタカタンで、1回転ですね。ジャンプして、地面に着地しての1完歩を繰り返して、馬は走ってます。

完歩を理解するメリット

…で?って話ですよね。こんな事を覚えて、何になるんだと。

ところが、この完歩を理解する事は、馬に乗る上で、大きく役に立つんです。

完歩を理解するメリットは、以下の通りです。

  • 1歩ごとの調整が可能になる
  • 指示をするタイミングが分かる
  • 馬の異常が分かる

解説していきましょう。

1歩ごとの調整が可能になる

連続した障害の通過を例に出しましょう。

障害と障害の間が9mで、その間を3歩で走ってくださいと言われたら、1歩で3mの駈歩にすれば良いですよね。

ところが、馬は1歩で4mの駈歩をしていました。皆さんは、馬の歩幅を調整して、なんとか3歩で障害を通過しなきゃいけません。

この時、最初の2歩を4mで走らせ、最後の1歩を1mで走らせても、合計9mで、ちょうどになります。ですが、とてつもない急ブレーキを障害直前でかけられた馬は、間違いなく障害前で停止します。

このような時に、1完歩ごとのスピード調整が、役に立ちます。

1歩ごとに「3mだよ」と指示をする事が出来れば、急激かつ雑な指示をする事なく、馬に減速を求める事が出来ます。

このように、完歩を理解する事で、1サイクルごとの、馬の調整が可能になります。これが、完歩を理解する最大のメリットです。

この応用で、収縮や、歩度の増減も、より自然に行う事が出来ます。

いきなり減速する、いきなり収縮状態を求めるのではなく、一歩ごとに分ける事で、馬の負担を減らす事が出来ますよ。

指示のタイミングが分かる

駈歩の内方発進を例に出しましょう。

駈歩の内方発進は、馬の内側前脚を、内方脚を前にずらしてサポートする事で行う方法です。

となると、馬が内側前脚を踏ん張ろうとしたタイミングで、サポートした方が良いですよね。前脚が宙に浮いている時に、内方脚を使われても、踏み込む地面がありませんからね。

このように、1完歩を把握する事で、馬の姿勢と重心の移動をイメージする事が出来るようになります。

結果、踏ん張ってもらいたい時と、脱力してほしい時を区別できます。これは、高度な技術には、必要になる感覚です。

馬の異常が分かる

1完歩を理解するという事は、その馬の脚の運び方を理解するという事になります。

すると、完歩のリズムがズレていたり、特定の脚の着地の時だけ、バランスが崩れたりしている時に、素早く気づけるようになります。

なんとなく、馬が歩いてるなーと見るよりも、着地や回転に目が行きますからね。乗ってからではなく、乗る前に気づく事も出来るようになりますよ。

完歩のつかみ方

ただ、完歩については、こうすればすぐに分かるというものはありません。

ある程度、それぞれの歩様に対して余裕を持てるようになった状態で、足の運びに集中する必要があります。

軽速歩の手前合わせを覚える時に、手前の脚に集中する時と、同じ感覚です。自分の事が大丈夫になった後に、落ち着いて確認してください。

ちなみに僕は、競馬のレースや、youtubeに投稿されている騎乗映像を、スローモーションで見たりして覚えました。

ポイントは、「この時、自分の体がどう動く」までイメージする事です。ただ眺めてるだけにならないようにしましょうね。

まとめ

今回は、馬の完歩について、解説していきました!

完歩は、騎乗中の、一番短い区切りになります。

例えば、馬場を一周するごとに、馬のペースをチェックするよりも、半周、あるいは蹄跡ごとにチェックをした方が、細かく馬のペースを意識出来ますよね。

そのチェックの間隔を、一番短くしたのが完歩なんです。

1完歩ごとに馬を理解するのは、常に馬の状態と、自分の状態に集中するという事になります。

それくらい、余裕を持てるようになるのは難しいですが、ぜひ、皆さんには、この状態を体験してほしいです。

一挙手一投足も見逃すなという言葉がありますが、その感覚ですね。

馬の感覚と、自分の感覚をリンクさせるという経験をすると、乗馬の世界が更に広がりますよ。

ご覧いただき、ありがとうございました!

お知らせ!

youtubeにて、ホースアカデミアの部員を募集してます!
有料にはなってしまいますが、馬の知識を
さらに深められるサービスです!

興味がある方は、以下の記事をご覧ください!

有料メンバー(部員)のご案内

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)