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鞍がズレる理由は、左右の鐙の長さ?調整の基準と、確認方法

真っ直ぐ座ってるのに、鞍がズレてる気がする…。上半身は真っ直ぐって言われるし、鞍も鐙も変じゃない。何が原因なんだろう?

そんな疑問にお答えします!

もしかしたらその歪み、鐙の長さに原因があるかもしれませんよ…!

MEMO
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左右で鐙の長さを変えてみよう

最初に結論から言ってしまうと、僕はそのような方に、左右で鐙の長さを変えてみるようアドバイスします。

というのも、足や骨盤などの、下半身の歪みが、鞍がズレているという感覚を生んでいる可能性があるからです。

もし、体験させてもらえるようなら、教わる方に、馬を持ってもらい、鐙を脱いだ状態で歩いてみましょう。

それでも歪んでるように思えるなら、上半身の歪みです。ですが、上半身は真っ直ぐなのになーと言われたり、鐙を脱いだ途端に違和感を感じなくなるようであれば、左右の鐙の長さを変えるだけで解決するかもしれません。

おがわの体験談

改めて、僕も一時期、鞍がズレていると感じていた人間でした。どうも、左の鐙を踏む感覚と、右の鐙を踏む感覚が違うんですよね。

ですが、教わっている方に聞いても、鞍や鐙は問題ないと言われます。結果、自分の乗り方の問題なのかなと、気にしないようにしていました。

ところが、乗馬クラブから転職し、競走馬に乗るようになった時にトラブルが起こります。馬に乗っているだけで、鞍が右側に回転する事に気が付いたんです。

競走馬は、乗馬とは違い、腹帯を思い切り締めません。そうすると、馬の邪魔になるからです。結果、腹帯という安全バンドが無くなった鞍が、左右の鐙の踏み込みの違いで、回っていったんですね。

最初は、体が右に傾いていたのかなと思いました。

ですが、馬ではなく、鞍置きに乗せただけの鞍にまたがり、騎乗姿勢をした結果、それだけでも鞍が右に回転する事が分かりました。

ただ、バランスが釣り合うまで体を左に傾けると、明らかに体が曲がってるんですよ。

なので、鐙の長さを調整して、バランスを合わせてみたんです。

すると、右の鐙を、左より1~2個伸ばすと、バランスが均等になる事が分かりました。

以降、僕は左の鐙を1~2個短くするか、右の鐙を1~2個長くして、馬に乗るようになりました。

その後、鞍の回転は起こっていないです。

鐙の長さは左右で違うもの

これを説明するには、極端ですが、カタカナの「ト」を、足の長さが違う人間と見立てると分かりやすいと思います。

文面だと分かりにくいと思うので、映像をご覧ください(~04:25まで)

真ん中の分岐を骨盤にして、上が上半身。下が長い左足。右が短い右足だと仮定してください。無理やりですけどね。

この状態で、鐙の長さを左足に合わせたとしましょう。上半身と、左脚は真っ直ぐですが、右脚は、鐙が長すぎて踏めません。

だからと言って、右脚に鐙の長さを合わせると、左でも同じ長さで踏もうとしたら、体が思い切り傾きます。

僕たちは、馬にまたがる時に、足を曲げるので、こんな極端な事は起きません。

ですが、左右の足の長さが違うと、このようにトラブルが起きるんです。

これを直すには、左右の鐙の長さを、それぞれの足ごとに変えるしかないんですね。

例えば、右脚も左足も、5kgずつくらい踏める長さといった具合です。

僕たち教える側は、初心者の方を教える際、乗り手の脚も見ますが、基本的に左右の鐙の長さを均等に揃えます。

誰も、最初から「この人は足の長さが違うからな」なんて分かりませんからね。左の鐙と、右の鐙の長さが釣り合う所で、「長さは合ってる」と確認するんです。

結果、長さが違うどちらかの足に合わせたとしても、両方の中間をとったとしても、足は中途半端な状態になります。

それが、骨盤の歪みとなって、違和感になるんです。

大事なのは、鐙の長さは左右で違ってて良いという事です。

この「ト」は大袈裟ですが、僕は、1つ~2つの長さの違いで、違和感を感じていました。

地面に立っている時は分からないかもしれませんが、馬上では、意外と違いを感じるものです。

それだけお尻の感覚を使っているという事ですね。馬の背中に集中するためにも、早めに矯正していきましょう。

ちょうど良い鐙の長さの確認

基本的に、鐙の合わせ方は、最初の頃に教わる方法で構いません。

鞍のあおり革をめくり、指先を鐙革の端に添えて脇まで合わせる方法ですね。

ただ、この方法では、それぞれの体の歪みまでは計測できません。

乗った後、歪んでる分は直す必要が出てきます。

馬に跨ったら、何度か立つ座わるをして、鐙をにかかる体重が、左右で均等かを確認しましょう。

この時、思い切り伸び上がって、軽速歩で立つ時のように膝に体重を移しさないようにして下さい。スクワットのように、足に体重を乗せ、何回か重心を落としてみると、感覚がつかみやすいです。

初心者の方は、「どうですか?」と言われても、分からない事が多いと思います。

ただ、馬上では、自分の感覚を信じましょう。確実に駄目な事をしている場合以外は、馬と自分に集中するのが乗馬の時間ですよ。

以下は参考記事になります。

乗馬における、重心とバランスの確認方法(横方向編) 鐙がずれる、外れる理由は?脱げない踏み方、教えます!

まとめ!

今回は、鐙の長さは左右で違っても良いというお話でした!

もちろん、バランスがおかしいのを鐙のせいにするのは違いますけどね。ですが、どうしても気になるのなら、試してみるのも1つの方法です。

今回の内容は、馬術の本には書かれていませんが、ご参考までにして下さいね。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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