馬ってそんな身近にいないし、一人で出来る事も限られる。どこで馬の勉強をすれば良いの?
そんな疑問にお答えします!
今回は、身近なものからヒントを得る例として、駈歩発進と、車のギアチェンジをすりわせて解説しますね!
駈歩の参考だけでなく、例え話を使った、馬知識の覚え方の一例として、ご覧になっていただければ幸いです。
なお、車の話が分からないという方からすると、今回の記事は意味不明なものになります。ご注意ください。
駈歩発進とギアチェンジ
さて、初心者の方が行う、常歩からの駈歩発進は、ギア1からギア3に、一気にギアを上げる作業になります。
そのため、ギア1でよっぽどエンジンの回転数を上げておく必要があります。
中には、自分から「待ってました!」とエンジンの出力を上げてくれる馬もいますが、基本的には僕たちがアクセル操作でエネルギーを溜めないといけません。
この時、回転が不十分だと、ギア3に変えた途端にエンストします。あるいは、ギアが上がりきらず、ギア2の速歩になります。
中途半端な回転数でパワーを開放するのではなく、しっかりギア3の回転数になるまで、馬を踏ん張らせ、我慢させる必要があるんです。
このような話をすると、常歩からの発進ではなく、速歩からの発進の方が、駈歩は出しやすいのでは?と思われる方もいます。
確かに一理あります。馬にとってのスムーズなギアチェンジを望むなら、本来は速歩からの方が良いでしょう。
ただ、一定以上に加速しない速歩をキープしながら、エンジンの回転を上げる。速歩発進は、これがとても難しいんです。
常歩だったら、時速7kmも出せばそれ以上は常歩では出せないため、まだだよと手綱を控えた上で脚を使い続ければエンジンをふかすことが出来ます。
ですが速歩は、その気になれば40kmまで速くなるため、脚を使ったら使っただけ馬が加速出来ちゃうんですね。
手綱を捕まえすぎると、常歩に落ちる。だからって、アクセルを踏み込みすぎると、速歩自体のスピードが上がる。その中間でエンジンをふかす、シビアな調節が必要になります。
この調節が出来ず、ただ「回転を上げれば駈歩になるじゃん」と合図をすると、凄い速さの速歩から、それ以上の速さの駈歩になっちゃうんですね。だから、速歩からの駈歩発進って難しいんです。
また、ギア3の駈歩を出した後は、もちろんギア3を維持できるエンジンの回転が必要になります。
だから、脚や随伴というアクセルを使い続けないと、速歩や常歩というローギアに落ちてしまうんです。
まとめると、駈歩発進は、ゆっくりのスピードでギア3を出したいからと、強制的にマニュアル操作でギアを切り替える技術になります。
この、マニュアル操作とオートマ操作については、こちらの記事でも解説しています。興味があれば、ご覧下さい。
速歩、駈歩の役に立つ!2種類の発進を使い分けよう!まとめ!
今回は、例え話を使った馬知識の覚え方として、駈歩発進を、車のギアチェンジに擦り合わせて解説しました!
自分で言うのも変ですが、マニュアルの車を運転出来る方なら、多少は理解できる話ではないかと思っています。ご参考になれば幸いです。
実は、これに限らず、僅かでも共通点があれば、僕たちはその経験同士を繋げる事が出来ます。
重いものを持つ時は、重い頭の上げ方。猫に触ろうとして嫌がられた時は、動物との接し方などですね。ちなみに僕は、スケートの靴を履いた時に、「あ、鐙を踏む場所と同じだ」と思った事もあります。
こちらの記事でもお話ししましたが、「馬」を常に頭に置いておけば、日常の全てがヒントになります。
家でも行える乗馬のトレーニングは?【一番は詰将棋です】そうして、自分の知識や経験と結びついた技術が、自分の引き出しとして使えるようになります。
以前、僕は「乗馬とFXは共通する事がある」とコメントをいただいて驚いたんですが、もちろん、その人にとってはそう感じるものがあったという事です。
変な事ではありません。むしろ、自分が一番覚えやすい勉強法だと自信を持ちましょう。
馬以外でも、馬の事は勉強できるんですね。
大事なのは、「これ、馬に繋がるかな…」というアンテナです。漫画家さんやお笑い芸人さんが、「これ、ネタになるかな…」と考え続けるのと同じですね。
もし、皆さん独自の考え方があったら、僕にも教えて下さいね。
ご覧いただき、ありがとうございました!