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速歩、駈歩の役に立つ!2種類の発進を使い分けよう!

速歩や駈歩の発進って、人によってすごい違う…。どれが正しいんだろう?

そんな疑問にお答えします!

しっかり馬を起こして、しっかりと脚を入れて走らせる方も居れば、流れのまま、気づいたら走ってたという人も居ますよね。

ただ、どれかが正しいわけではなく、発進合図って、種類があるんですよ!

今回は、2種類の発進合図について解説します!

MEMO
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結論:自由発進と、収縮発進

さて、結論だけ言ってしまうと、速歩、駈歩に使える2種類の発進は、「自由発進」と、「収縮発進」になります。

言葉だけ聞くと難しいですが、要するに流れで走らせるか、姿勢を整えて走らせるかですね。

そんなの、姿勢を整えた方が良いに決まってんじゃん!と言われそうですが、実はそうでもないんですよ。

解説していきますね。

注意
本来、自由発進、収縮発進という用語は、馬術用語にはありません。ですが、今回は、意図的に、発進の指示を分けようという内容なので、あえてこの呼び方をしています。正式な用語ではない事を覚えておいてください。

それぞれの説明

ここからは、自由発進と収縮発進について、説明をしていきます。

自由発進

馬の判断で発進してもらう方法です。

一番分かりやすいのは、常歩のペースを上げ続けたら、速歩になっちゃったというものです。

馬って、それぞれの歩き方の一番楽なスピードになると、勝手にギアを変えるんですね。

例えば速歩って、しっかりやれば時速15kmくらいは出ます。でも、乗馬の施設の場合、ほとんどの馬は10kmになったくらいで、駈歩に勝手に入ります。

オートマの車ではないですが、一番自然な状態を選んで、馬が発進してくれる走り方です。

収縮発進

一方、収縮発進は、僕たち騎乗者が、馬の状態を作り、意図的に違うギアに切り替える方法です。

初心者レベルの駈歩発進などがそうですね。本来、未経験の方でも安心できる駈歩のペースって、馬からしたら非常に遅いんですよ。

なので、僕たち人間側がサポートをして、馬をエンストしないように、踏ん張らせる発進をする必要があります。

マニュアルの車になりますね。自分でエンジンの回転数を意識し、ギアチェンジを行う事で発進させる方法です。

自由発進のメリット・デメリット

自由発進のメリット・デメリットは以下の通りです。

  • メリット1:馬が苦しくない
  • メリット2:歩様の継続がしやすい
  • デメリット1:馬が自由になりやすい
  • デメリット2:乗り手の姿勢が崩れやすい

解説していきますね。

メリット1:馬が苦しくない

自由発進の一番のメリットは、馬が苦しくないという事です。

自分の好きなようにやらせてもらってる訳ですからね。ストレスにはなりません。

何もしなくても、周りのペースに合わせてくれたり、安心できるペースで走ってくれる馬は、この自由発進でいいでしょう。わざわざ捕まえておく必要はありません。

メリット2:歩様の継続がしやすい

馬が一番自然な形で走っているので、乗り手が発進後に何も乗り方を変えなければ、同じように走り続けてくれます。

こまめに脚を入れる必要もないので、姿勢の練習を一番しやすいのが、この発進で、大人しくしていてくれる馬でしょう。

デメリット1:馬が自由になりやすい

馬のペースで発進させるという事は、走りたい馬はどんどんペースが上がっていきます。

怖いのは、一度走って良いと許してしまった馬を捕まえると、「さっきは走って良いって言ったじゃないか」と反抗してくることなんですね。

安心できる馬以外で、自由発進をやるのは、僕はあまりオススメ出来ません。

デメリット2:乗り手の姿勢が崩れやすい

良い意味で、何もしなくても安心という事は、悪い意味で、何も意識しなくても良くなります。

すると、しっかりした形を作って発進してる時より、人も馬も姿勢への意識が無くなるんですね。

結果、気持ちよく走ってたら、気付いたら崩れてたってなるのも、この走らせ方です。気を付けておきましょう。

収縮発進のメリット・デメリット

収縮発進のメリット・デメリットは、以下の通りです。

  • メリット1:馬のスピードをコントロールしやすい
  • メリット2:理論立てて、自分や馬の状況を考える事が出来る
  • デメリット1:馬が苦しい
  • デメリット2:継続がしにくい

既にお分かりの方もいるかもしれませんが、自由発進と、メリットデメリットが逆になります。

解説していきますね。

メリット1:馬のスピードをコントロールしやすい

しっかりと準備をし、馬を整えて走らせるため、何かあった時にすぐに僕たちが反応出来ます。

ちょっと馬がペースアップをしようとした瞬間に捕まえられるのは、手綱を短くして首を起こし、事前に準備をしていたからです。

人によっては、この方が安心ですよね。

メリット2:理論立てて、自分や馬の状況を考える事が出来る

教える人が、だって〇〇でしょと理論立てて説明したところで、何となくやっていた場合、それは理解できません。

1つ1つの手順を踏まえて発進をするため、どこにエラーが起きてるのか、自分で絞りやすくなります。

例えば手綱が緩かったとか、下半身の安定が足りなかったなどは、なんとなく発進した際には意識もしません。

一度自分で確認したからこそ、自分の状況もエラーも分かりやすいです。

デメリット1:馬が苦しい

本来、馬が走りだすペースと違う状態から、人間が体勢を作らせて走らせるわけです。

どれだけサポートが上手かにもよりますが、自分の意志で走っている時よりは、確実に馬は苦しいはずです。

脚、鞭を入れてるのに発進しないというのは、それ以上に騎乗者が、馬の事をがんじがらめにしている可能性もあります。

一見、姿勢を整えるのは良い事ですが、馬の都合を考えないと、このような事が起きます。

デメリット2:継続がしにくい

理由は同じですね。人間が、自分の姿勢をとるのに必死で、馬のエンジン回転数を上げる工夫をしていないと、無理やり発進させた分、エンストして止まります。

特に駈歩で、走ってすぐ止まっちゃう原因は、これにあります。馬上で余裕を持つのはとても難しいですが、出来る事から落ち着いて行いましょう。

まとめ

今回は、速歩や駈歩を出す時の考え方として、自由発進と、収縮発進の2つを解説しました!

分かっていただいたと思うのですが、どちらの発進にもメリットがあり、デメリットがあります。必ずこっちが正解、というものではないんですね。

ただ、僕が言いたかったのは、馬の状況によって、指示を使い分けてほしいという事です。

しっかり指示を聞いてくれる馬に、わざわざ苦しい指示をする必要はないですし、今にも飛び出しそうな馬に、苦しいのはかわいそうだからと自由な発進を求めるのも違いますよね。でも、発進の型が1つだと、調節できない方もいらっしゃるんですよ。

馬の様子を見れるほど、余裕を持っている必要がありますが、今回教えた2種類の発進は、皆さんに使えるようになってほしい内容です。

分からない事があれば答えますので、頑張って覚えていきましょう!

ご覧いただき、ありがとうございました!

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