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乗馬での、「壁を作る」という考え方を解説!その1:基礎編

乗馬で、「壁を作る」って言葉をよく聞くけど、どういう意味?押し手綱や内方脚とは違うの?

そんな疑問にお答えします!

今回は、初心者から超上級者まで使う、「壁」の意味について解説します!

MEMO
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「壁」という考え方

壁という言葉を理解するには、馬を爆弾と思っていただけると分かりやすいです。

爆弾って、爆発したら、全方位に飛び散っていくじゃないですか。

馬も、エネルギーの塊のような生き物です。爆発した時、どの方向にエネルギーが向かうのかは分かりません。

僕たちは、そのエネルギーを、体で壁を作る事で制御をします。

分かりやすいのは、拳銃の弾丸です。弾丸が前に進むのは、銃身という逃げ道が前に伸びてるからです。後ろも、左右も、上下も、覆われてるからパワーが前にしか行けないんですね。

同じように僕たちも、脚や騎座、体重操作で、馬のパワーにフタをする所と、逃がす所を調整する事が出来ます。

脚で左右。体重や騎座で上。脚を後ろから使ったり、腰を押し込んだりする事で、後ろにフタをするんですね。

その上で、拳を前に出してハミの掛かりを無くす事で、前ならパワーを出せるよと訴えます。結果、下か前しか選べなくなった馬が、前に進んでるんです。

この理屈の応用で、後退や、斜め横歩という技術が生まれています。

後ろにパワーを逃がせば後退して、横にパワーを逃がせば、横歩という横移動をする事が可能です。

馬のエネルギーの方向

さて、改めて馬を爆弾と考えた時、全部で7個の「パワーの逃げ道」が存在します。

「上、下、左、右、前、後ろ、中央」です。

中央というのが分かりにくいと思いますが、要はその場で固まる事です。脚を使うと意固地になって固まる馬は、中央にパワーが凝縮されています。

あとは分かりますよね。サイコロなどの6面体を想像していただければ、理解しやすいと思います。

このうち、最初に覚える事になるのが、左右です。内方姿勢、隅角通過などは、左右の壁の応用になります。

次に覚えるのが、前後です。加速制御や収縮などに必要な考え方ですね。

これがレベルが上がると、上下が出てきます。立ち上がる、頭を下げて跳ねる馬の対応など、立体的な動きのです。

実は、駈歩発進で内方発進をしている方は、上下の壁に少しだけ脚を踏み入れてます。内方脚を前に出して、馬の内側前脚を持ち上げるという立体操作をしてますからね。

更に難しいのが、中央です。既に固まってる馬を、どう崩すかという処理になります。

馬場の真ん中で、完全に動かなくなった馬を蹴り続けるという光景は、目にしたり体験したりした方もいると思います。あれですね。

最終的に僕たちは、馬の状況に合わせて、壁を作る面と、作らない面を変える事で、馬のパワーの方向をコントロールします。

壁を作る際に意識してほしいポイント

大事なのは、馬を跳ね返せるくらいの強さを持って、初めて「壁」という事です。

隅角通過で、内方脚や押し手綱などを使っているのに、馬が内側にショートカットするのは、よくある光景です。これは、内方脚や押し手綱という方法が間違っているのではなく、馬のパワーや体重によって、内側の壁が壊されているんです。

壁というのは厄介なもので、馬は寄りかかる事が出来るんですね。

頭が重い馬を起こそうとすると、「人間が支えてくれる」と、余計に頭を下げる馬がいますが、それもこの一例です。

同じように、内方脚や、押し手綱をしても、馬が寄りかかる場を提供しては意味がありません。

触れた瞬間に跳ね返されたぞくらいの強さが無いと、壁としては成立しないんです。

かかとや手綱を当てるだけだと、「指示」ではありますが、「壁」にはなりません。

要は、強制力がないんです。最初と同じく拳銃の弾丸で例えるなら、爆発した瞬間に吹き飛んでしまう紙の銃では、パワーを抑え込めないんですね。

詳しい方法は、別の記事で解説をしますが、馬が寄りかかって、なお対応できるくらいじゃないと、壁にはならないというのを覚えておいてください。

まとめ

今回は、乗馬に出てくる「壁」という考え方について、まずは基礎的な考え方を解説していきました!

馬は本来、自分から横歩きをしたり、パワーを溜めたりしません。前に走る以外の動きを求めるなら、どうしてもこの「壁」という考え方は必要になってきます。

なお、この「壁」は、乗馬の技術の中でも最重要レベルで大事な事です。

自分の感覚として覚えるのはとても難しいですが、なるべく噛み砕いて説明できるようにします。一緒に頑張っていきましょう。

ご覧いただき、ありがとうございました!

その2はこちら!

乗馬での、「壁」という考え方を解説!その2:騎乗時の応用

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