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駈歩を続けると、馬が止まらなくなる理由と対策

駈歩を続けてると、止まらなくなるのが怖いな…。姿勢が悪いの?ブレーキが足りないの?

そんな悩みにお答えします!

初心者のみならず、そこそこの経験者でもよく出てくる悩みです。障害のコースを回っていたら、気づいたら止まらなくなっていたというのは、インストラクターをしてると見る光景ではあります。

今回は、駈歩中に止まらなくなる馬について、理由と対策を解説します!

MEMO
記事の最後には、同じ内容を解説した動画もあります!youtubeでは、1日1つ、馬の知識を届けてるので、興味がある方は、チャンネル登録をしていただければ幸いです!

駈歩が止まらなくなる理由

結論、駈歩が止まらなくなる理由は、以下の通りです。

  • 走るのを許しているから
  • 随伴で、馬を押し込んでるから
  • 「ハミが邪魔」と、馬が前に出るから

それぞれ解説していきましょう。

走るのを許しているから

本来、馬は走るのが好きな動物です。

牧場や草原など、広い場所に放牧をすれば、必ずと言って良いほど走り回ります。「走って良いですよ」と言われたら、もちろん走る動物なんです。

駈歩を出したら止まってもらえない人は、この「走って良いですよ」という指示を、本人も知らない間にしてる可能性があります。要は、好きにしてしまっているという事です。

馬からしたら、常歩、速歩でも人を乗せる事はできますし、走れます。なのに、わざわざ駈歩という、上のギアを要求されるわけですからね。お望み通り!と思われても、不思議な事ではありません。

ましてや、レッスンの前半では走る事に何も言われなかったわけです。それどころか、「今日はよく動くね」と、褒められていたかもしれません。

「あ、今日は走って良いのね」と、後半になってテンションが上がってくるのも、馬としては自然な事です。

随伴で、馬を押し込んでいるから

これは、駈歩を習い始めの時は、仕方がない事でもあります。

というのも、僕たちの随伴って、加減によっては、ブレーキにもアクセルにもなるんですよね。ブランコを思い切りこぐか、じっとしているかの違いだと思っていただければ分かりやすいかと思います。

厄介な事にこれは、じっとしてれば良いというものではありません。

じっとしている事で、馬の背中の動きとズレれば、背中の違和感にイライラした馬は速くなります。だからってオーバーに随伴をすれば、馬の体がアクティブに動いて加速します。

とはいえ、駈歩を習い始めたばかりの方は、自分がどれほど随伴をしたら、馬にどれくらいのプラスエネルギー、マイナスエネルギーを与えるかなど分かりません。

だから、本人も気づかないうちに、馬にプラスエネルギーを与えてる可能性もあるんですね。結果、馬のパワーが徐々に上がり、後半に止まらなくなります。

「ハミが邪魔」と、馬が前に出るから

馬の中には、引っ張ると逆に加速をしていく馬がいます。

首を振るのと理由は同じです。ハミが口に引っかかって痛いから、それを振りほどこうと、逆らうんですね。主に、前に走りたいと思ってる馬に、多い現象です。

僕も、競走馬に乗ってる最中に身を持って経験しました。ブレーキをかけようと手綱を引くと、止まるどころか速くなるんです。

「駈歩は馬の首を起こすもの」と習う皆さんにとって、これは非常に厄介な特徴です。

止まらない馬に乗る時の対策

では、そのような馬に当たった時は、どう乗れば良いのでしょうか?

結論は2つです。

  • 馬の制限速度を意識する
  • 徹底的に随伴を練習する

解説をしていきましょう。

馬の制限族度を意識する

詳しくはこちらの記事で解説していますが、駈歩に限らず、「パワー」という蛇口を開ける時は、必ず制限が必要になります。

勝手に後退する理由は?馬の力の抜き方と、制限速度の作り方

ここまでだったら、パワーを出していいよ、という制限ですね。

走って良いよと言われた馬、元気な馬は、僕たちが求めた以上のパワーを勝手に出したがります。

それに流されちゃうと、気付いたら蛇口が全開になってるんですね。なので、時速何kmで走ってねという制限が、絶対に必要なんです。

ところが駈歩になると、意外とこの意識が抜ける方が多いんですね。

・それくらい余裕がない
・駈歩は加速するものと思っている
・大きな揺れで速度自体が分からない

これらが原因で、速くなる事へのストッパーが、どこかに消えてしまうんです。

確かに、駈歩を覚える段階としては、スピードの加減速は一番最後になります。発進、随伴、継続。全てに余裕が持てるようになって、初めて馬に視野が向くものです。

ですが、車のスピードメーターがどんどん速くなっていったら、まず止めて、故障や問題を確認しますよね。あえてこういう言い方をしますが、それは「馬」という乗り物でも同じです。

頭で処理できなくなったものを、流れの中でなんとかしようと続けるのは止めましょう。

と言ったって、部班でやってるし、私だけ止まってたらという気持ちは、とてもよく分かります。でも、それで怖い思いをしたら意味がありません。

加速をするなら、まずは止められるようになる。それはルールです。続ける勇気より、止める勇気の方が懸命だと思います。

ただ、駈歩状態からの緊急ブレーキなんて練習は、馬の口や背中にすごい負担がかかるので基本的には行いません。

だからこそ、その時の馬の速度を、常に気にしておいてください。

徹底的に随伴を練習する

抽象的で申し訳ないですが、こればかりは「即解決!」みたいなアドバイスはありません。

というのも、随伴を大きくするも小さくするも、馬の背中次第だからです。まずは、その馬の動きに、±0状態でついていけるようになる必要があります。

ハミを引っ張ってしまうのも、姿勢が崩れてしまうのも、結論だけ言ってしまえば、馬の背中と人間が同調してないからです。

教えてくれる方の協力も借りて、外の景色はキレイだなーと思えるくらいの余裕を持てるようになりましょう。

駈歩の随伴については、以前投稿した駈歩を覚えようシリーズをご覧ください。シリーズものですが、特に4章で随伴についてお話ししています。

駈歩を覚えよう!その1:駈歩の習得の流れを知ろう

また、意外と正反動の基本姿勢や随伴が、役に立つ場合もあります。お時間があれば、こちらも確認してみて下さいね。

正反動を覚えよう!その3:体が跳ねる理由と、随伴の方法

まとめ

今回は、駈歩を続けると馬が止まらなくなる理由と、その対策についてお話ししました!

極端な事を言ってしまえば、この問題は「馬自体に加減して走ってもらう」か、「人間が馬に余計な事をしない」でしか解決しません。

馬というエンジンを思い切り回転させつつ、それでも人間が求めるペースにしてもらうのは、とても高等技術です。

最初は、必要以上のパワーを出さないで乗れるようになりましょう。

ただ乗っているだけって、簡単なように思えて、意外と難しいです。分からない部分は答えていきますので、一緒に頑張っていきましょう。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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