馬に乗るのって、筋力や運動神経は必要なのかな?これまで運動はしてなかったし、自信ないんだけど…。
そんな疑問にお答えします!
今回は、「乗馬に筋肉は必要?」という質問に対して、僕が個人的に思っている事をお話ししますね!
なお、今回の記事は、乗馬を運動として考えた時、筋力が無くても出来るか?というものです。
馬は力を使わないと指示を聞かないの?については、以下の記事で解説しています。合わせて、興味があればご覧ください。
どうして動かない?重い馬の動かし方は?原因と対処の方法 馬を止めるのは力じゃない!芯を持ったブレーキの方法!
結論:最低限、スムーズに体を動かせる筋肉は必要
結論だけ言えば、「最低限、スムーズに体を動かせる筋肉は必要」です。
基本的には、競技馬術まで行かなければ、そこまで筋肉は必要ありません。
ですが、最低限、自分の体がスムーズに動くくらいの運動能力は必要です。
個人的には、ラジオ体操を「しっかりと」行えるくらいの筋力は欲しいと思ってます。
というのも、乗馬は、馬の動きについていく必要があるスポーツだからです。
馬が1のスピードで動いてるのに、人間が0.8でしか動けなければ、その分ズレが生まれ、馬に付いていけなくなりますからね。
「初心者レベルの3種歩様(常歩・速歩・駈歩)に、ただ乗るだけ」なら、リズムこそ難しいかもしれませんが、体の稼動範囲や必要な筋力は、それ以上なくても大丈夫だと思います。
※反動や動きが大きい馬は、必要な場合があります。
競技レベルなら、しっかりと欲しい
ただ、ある程度以上の動きを馬に求めるようになると、それに合わせて筋力も必要になってきます。
具体的には、馬に筋力を求めるような段階です。収縮、横運動、体を大きく使った走行などです。
理由は先ほどと同じですね。馬に1.5の動きを求めるなら、自分も1のままでいる事は出来ません。
競技者レベルになると、日常的に体を鍛えてる方もいるくらいです。
馬場馬術の競技を見てると、乗り手は動いてないように見えます。
ですが、馬場馬術では、乗り手は馬の「芯」になる必要が出てきます。
例えば、皆さんが重い買い物かごを持ってもバランスを崩さないのは、それ以上に下半身でバランスを支えてるからですよね。
馬場馬術では、馬の動き以上に自分が芯になる事で、馬が思い切り動いても、バランスを崩さないようにしてるんです。
個人的には、3級ライセンス手前くらいが境目だと思います。
駈歩の輪乗りで傾く馬体を起こしたり、半減却を使って歩度の調節をしたりする辺りから、「筋力」が必要になってきます。
もちろんそれまでも、ゆっくりの駈歩など、馬に踏ん張りを要求する場合は、人間も踏ん張る必要があります。
ですが、騎乗中、常に筋肉を意識するのは、3級くらいからでしょう。
ー
ちなみに競技をするからといって、必ず筋力が必要なわけではありません。
障害のコースでも、体を持ち上げず、足を上げる程度で跨げるバーの高さであれば、人間は乗ってるだけで回れる事もあります。
馬場の経路でも、馬の姿勢を求めず、ただコースをなぞるだけなら、筋力は必要ありません。
そういった意味では、「筋力が無い=乗馬が出来ない」ではないです。
ご自身が、どのレベルまで馬に求めるのかで、使う筋力も変わります。
個人的な意見でしたが、何かしらの参考になれば、幸いです。
まとめ!
今回は、「乗馬に筋力は必要なのか」というお話でした!
「自分の体をスムーズに動かせるくらいには必要です。競技レベルを求めるなら、それ以上必要ですよ」というのが、まとめですね。
厳しい話ですが、全く体が動かないのに、軽快に走り回りたいは、難しいと思います。
自分が動けるようになるか、馬を大人しくするようにするか。どちらかが必要になりますね。
ただ、先ほども言ったように、3級経路前後辺りまでは、特段筋力を使わなくても技術向上は可能です。
馬を理解し、事前に動きやすい体勢を準備すれば、最低限の力で指示を聞いてもらえるでしょう。
筋力はあった方が良いですが、無いからと非難するものではありません。
それ以上に知恵を回せば、対応は可能です。ぜひ、「馬の体」に意識を向けて、レッスンをしてみてくださいね。
ご覧いただき、ありがとうございました!