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馬の熱中症について!馬業界の対策と個人で出来る事を紹介!

夏の乗馬って暑い…。馬は平気なの?熱中症とか無いの?

そんな疑問にお答えします!

馬業界にとっても、暑さ対策は大きな課題です。今回は、馬業界が行っている対策と、個人でも出来る事を解説しますね!

MEMO
記事の最後には、同じ内容を解説した動画もあります!youtubeでは、1日1つ、馬の知識を届けてるので、興味がある方は、チャンネル登録をしていただければ幸いです!

馬の熱中症について

結論、馬も人と同じように、熱中症になります。

日本で最も有名な馬産地が北海道である通り、馬は寒さには強い動物です。ですが、暑さには非常に弱いんですね。

馬は、もともとの平熱自体が、37度前後と、人間より高いです。

また、全身が筋肉のような動物なので、動くと、筋肉が生み出す熱の方が、汗で放出できる熱を上回ってしまうんです。結果、熱中症になってしまいます。

症状

馬も熱中症になると、汗をかき、体が熱くなります。

他にも、鼻を大きく膨らませ、酸素を取り入れようと、呼吸が激しくなります。

また、基本的に熱中症の時は、判断能力が鈍ってうなだれるようになりますが、馬によっては、落ち着きが無くなる事もあります。

人間と違って、「これは熱中症だから、落ち着いて体を冷やさなきゃ」なんて、馬は分からないんですね。なので、「俺のからだ、どうなってるんだ!?」と、逆にパニックを起こすわけです。

馬も熱中症は、最悪、死に至る危険性があります。

馬業界が行う、熱中症対策

そんな熱中症を引き起こさない為に、馬業界も対策をしています。例えば以下の通りです。

  • ミストシャワー
  • 運動後に冷やす
  • 涼しい場所での競馬、競技開催
  • 夜間開催

解説していきますね。

ミストシャワー

2017年から、競馬場や、競走馬がいる厩舎で、運用が始まりました。近年は、乗馬の厩舎でも使用され始めています。

霧状のシャワーで、馬や空気を冷やす方法です。

通常のシャワーと違い、水の粒子が細かいため、空気と混ざりやすく、場所自体を冷やす効果があります。

合わせて、粒子が小さいので蒸発しやすく、気化熱で素早く涼しくする事が可能です。

運動後に冷やす

とはいえ、熱くなったものを冷やすなら、直接、水や風で冷やした方が早いです。

そのため、乗馬、競馬を問わず、運動を終えた馬はすぐに冷やすのは、馬業界としてのルールになっています。

涼しい場所での競馬、競技開催

競馬には、JRA(日本中央競馬会)という、農林水産省を母体とした組織が運営している「中央競馬」と、市や都道府県が運営をしている「地方競馬」というものがあります。

そのうち中央競馬は、全国に10か所の競馬場があるものの、一か月に3つまでしかオープンしてないんですね。その3つの場所が、夏だと涼しい地域になります。

函館や札幌など、他の地域と比べると、比較的涼しい場所で開催する事で、ただ日を浴びてるだけで熱中症になる事を防いでいます。

また、乗馬の競技でも、夏の間は、北海道や、山梨県、長野県の避暑地などで行われる事が多いです。

夜間開催

2020年は延期になってしまいましたが、東京オリンピックの馬術競技は、夜間開催でした。

また、競馬にもナイター競馬があります。これも、暑さ対策の一つです。

個人で出来る熱中症対策

ここからは、個人で出来る、暑さ対策を紹介していきます。

  • 水をかけて冷やす
  • すぐに道具を外してあげる
  • 水を飲ませる

解説していきますね。

水をかけて冷やす

まずはやっぱり、水をかけて冷やしてあげましょう。結局はこれが、一番の暑さ対策です。

ただ、表面だけ冷えても、体の内部に熱が残っていれば、馬は回復しません。出来るなら時間をかけて、しっかり冷やしてあげて下さい。

太い血管がある部分を冷やす事で、冷えた血液が全身を回り、熱を下げてくれます。首や前脚の付け根、股関節など、人間が体を冷やす時と同じ場所に水をかけてあげましょう。

なお、僕たちがプールに入る時と同じように、いきなり心臓付近に水をかけると、体がビックリしてしまいます。なので、最初は足の先から、かけてあげて下さい。

合わせて、馬を触っても大丈夫という方なら、水をかけると同時に、体の表面の水を水切りしてあげましょう。体温で温かくなった水が落ち、常に冷たい水をかける事が出来ますよ。

MEMO
馬の洗い方については、こちらの記事をご覧ください!
馬の洗い方について!水のかけ方やシャンプー選びも解説!

すぐに道具を外してあげる

体に何も付けてない方が、風に当たる面積が増えて涼しくなります。ちょっとした事ですが、乗り終わったら、すぐに道具を外してあげて下さい。

暑さで、道具も暖まってます。そのままにしておくと、馬にカイロを貼ったような状態になります。手間ですが、これは、馬に乗る上でのルールだと思って下さい。

ただ、馬の数が少ない馬術部や、会員の人数が多い乗馬クラブでは、そのまま同じ馬に、別の方が乗るという場合もあります。

その場合は、腹帯だけでも緩めてあげましょう。お腹を膨らませやすくなりますし、圧迫されていた血管が広がれば、何もしないよりは馬も回復できます。

水を飲ませる

馬は、「大きく呼吸をする」と、「水を飲む」しか、自分で出来る暑さ対策はありません。

冷たすぎる水よりも、少しぬるいくらいの水の方が良いみたいです。冷たいからと飲まないのであれば、少々ぬるくても、しっかり量を飲ませてあげましょう。(動画では、なるべく冷たい方が良いと言ってますが、作った後に判明しています。ごめんなさい。)

ただ、馬の中には、どんなに熱くなっても、必要以上に水を飲まない子もいます。馬は1日平均で、20リットル以上の水を飲みますが、一気に飲む事は、あまりありません。

もし、飲んでほしい時に水を飲まなかったら、バケツの中に、草や人参、リンゴなどを入れておくと、それらを摂取しつつ、同時に口の中に入る水も飲むみたいです。試してみて下さい。

また、馬も暑い時は、塩分をとった方が、熱中症予防になります。

もし良い出来るようだったら、バケツ一杯に、一握り分くらいの塩を入れてあげると良いですよ。

まとめ!

今回は、馬の熱中症と、その対策について解説しました。

オリンピックですら夜間にやっている事を考えると、夏の日中の乗馬は、本気で暑さ対策をしないといけなくなってきてます。

もちろん人間も気を付けないといけませんが、馬の方にも、気を遣ってあげて下さい。

馬は、自分の好きなタイミングで水も飲めませんし、小屋に帰ってもクーラーもありません。

それでも逃げ出さず、暑い中、僕たちに付き合ってくれています。ぜひ、大事にしてあげて下さいね。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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