乗ってる最中に、突然馬が暴走した!手綱を引っ張ったけど、止まらないし、むしろ「邪魔だ」と振り落とされた。乗馬、辞めた方が良いのかな?こんな事をされたら、余計に怖いよ。
そんな悩みにお答えします!
今回は、「馬」という力を、遠慮なくぶつけられてしまった方へのアドバイスです!
その気持ち、よく分かります
まずは、心中お察しします。
当たり障りのない言葉しか言えないのが申し訳ないですが、僕自身も経験した事があるので、お気持ちはよく分かります。
引いても加速するし、体は空中に跳ね上げられる。
体中のセンサーが「危険!」と言ってるのは分かってるのに、何も成す術が無い。とても怖い時間です。
これを経験したら、馬に乗りたくないと言われても、正直仕方ないです。
それくらい、馬の全力は、人間では制御できないものです。
僕自身は、競走馬に乗りたいという目標があったので、なにくそ!と思えました。
ですが、趣味での乗馬なら、そんなリスクを背負ってまで続けたくないという人も居るでしょう。それは、引き止められないです。
ただ、もし「悩んでる」のだとしたら、僕個人の意見で良いなら、辞めない方が良いと思います。
というのも、それほどまでの力を身に受けて、すぐに「辞める!」と決断してないからです。
悩んでるなら、辞めない方が良い
あえて怖い言い方をしますが、馬が全力を出せば、簡単に人は殺せます。
その強大さを、一瞬でも肌身に受けたら、辞める人はすぐに辞めます。だって危険ですから。
ですが、そこで辞めず、それでも「悩んでる」んですよね。
それほどまでの怖さがありながら、天秤にかける何かがあるという事です。
馬が好き!かもしれません。乗れるようになりたい!かもしれません。
言葉にはならないかもしれませんが、同じくらい前向きな気持ちがあるんです。
その気持ちを持ったまま、馬を辞めるのはもったいないです。
それくらい、馬に対してプラスの気持ちを持ってる人にこそ、馬と仲良くなってほしいです。
実際、馬と接するのは楽しいですよ。僕は競馬、乗馬の馬に乗り、個人でも活動してますが、それくらい楽しいと思ってるからこそ出来るわけです。
マイナス面さえ解消すれば、怖さが消えた分、大きな楽しさが待ってます。
一時的に、馬から距離を置くのは、今後を考える上で良いと思います。
ただ、馬と仲良くなれる未来を、そこで諦めてほしくない。というのが僕の本音です。
対策:教わる環境を変えましょう
とはいえですよ。「そういう事なので、またすぐ乗りましょう」とは言えません。
何かしらの対策をしないと、また同じ事が起きても、何も対応出来ませんからね。再度、怖い思いをするだけです。
では、どんな対策をとれば良いのでしょうか?
結論を言うと、「教わる環境を変える」です。
教わる人を変える。乗る馬を変える。レッスンのレベルを変えるなどですね。
ここからは、その理由を解説していきますね。
環境を変える理由
今回の悩みだと、対策は大きく分けて、以下の2つに分類できます。
- 自分が上手くなる
- もっと馬を安全にする
すごい極端な事を言ってますが、詰まる所、全ての解決策はこの2つのどちらかに分かれます。
馬自体の調教は、皆さんでは出来ませんからね。
「自分が上手くなる」については、ご覧のような対策になります。
- 危険を見越して乗る
- もっと丁寧に乗る
- 馬を理解する
- 基礎からやり直す
逆に「馬を安全にする」だと、このような対策になります。
- 余裕を持てるレッスンレベルにする
- 安全な馬を指名する
- スタッフに、付きっ切りで見てもらう
ただ、「自分が上手くなる」も、「安全な馬を用意する」も、会員さん1人の立場では出来ません。
というのも、多くの場合、乗る馬も、レッスンの進行も、運営側が決めるものだからです。
安全なレッスンをやりたいと言っているのに、周囲の方との帳尻もあるからと、少しハードなレッスンをやらされる。
または、難しい馬は乗れないのに、なぜか難しい馬に当たる。これらは、よく聞く悩みです。
だからこそ、自分でコントロール出来る環境は、コントロールしていく必要があります。
初心者の事を気遣ってくれる指導員を選ぶ。レッスンのレベルを下げる。馬を選ぶなど、自分の騎乗に集中できる環境を、自分で選んでいく必要があります。
特に重要なのは、教わる人選びです。
怖い事はしない人。あるいは、大丈夫な根拠を言える人が望ましいです。
安全性と、指導員の関係については、以前に記事を作ったので、よければこちらもご覧ください。
乗馬における安全と、指導員の責任について
施設を変えるのも一つの手
さて、より安全を求める人への対策をお話ししてきましたが、中には、ここまでの対策が出来ない方も居ると思います。
馬の指名料は払えない。希望する指導員のレッスンがない。一番優しいと言われるレッスンや馬ですら怖い。などですね。
その場合、「施設を変える」のも一つの手です。
というのも、馬の質や、人の質って、施設によって、けっこう大きく変わるからです。
他の乗馬クラブと言われると想像しにくいかもしれません。ですが、観光牧場の馬を想像してみて下さい。
背中に乗った子供を振り落として、走り回る姿って、イメージ出来ませんよね。
極端ですが、そういう事です。馬って、扱われ方や乗る内容などによって、気質は変わるんです。
そして、それが標準になって、働いてる人の接し方も変わってくるんです。
違う施設に行ってみたら、馬のイメージが変わったというのは、けっこうよく聞く話です。
実際に変えるかはともかく、他の施設の馬も経験してみるのは良い事だと思いますよ。
良い施設の条件については、こちらの記事でも話しているので、興味があれば、ご覧くださいね。
乗馬クラブの選び方!具体的なポイントや、判断する考え方!
まとめ!
今回は、馬の全力を身に受けてしまった方へのアドバイスというお話でした!
怖いのも、辞めるのも仕方ないですが、悩むなら続けた方が良いですよ。同じ環境だときっと怖いと思うので、環境を変えましょうねという内容です。
確かに、馬は突発的な事をします。いざそうなってしまったら、手に負えなくなる場合もあります。
ただ、それは皆さんのせいではありません。また、大半は環境によって、発生を防ぐ事も可能です。
なぜ、僕がこんな事を言うかというと、馬の温厚さを知っているからです。
荒れ狂う馬も確かにいますが、それで、馬という動物を「危ない動物」と決めつけてほしくないんです。
競馬場の誘導馬。外国のCMに出るような馬。セラピーホース。これらの馬は、本当に魅力的です。
参考までに、外国の方のyoutube動画を数本載せておきますが、こんな事も出来るのねと、本当に可愛いですよ。
そんな馬の魅力を、皆さんに伝えるのが、乗馬関係者の仕事です。
もし、怖い目にあった後でも、ありがたい事にもう一度チャレンジしていただけるのなら、この人だったら大丈夫かな?と思える人のレッスンを受けるようにしましょう。
良い指導員の特徴については、こちらの記事で解説しています。今回は参考記事が多いですが、改めて、興味があれば、ご覧ください。
お金をかければ上手になる?乗馬での、良い指導員について
ご覧いただき、ありがとうございました!