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輪乗り、巻き乗りを覚えよう!その2.内側に傾く馬の対処法

輪乗りや巻き乗りをしてると、どんどん馬が内側に入ってくる…!そんな指示してないのに、どうして?

そんな疑問にお答えします!

今回は、輪乗りや巻き乗りの最中、馬が内側に入ってくる理由と対策について、解説しますね!

なお、この記事を読むにあたって、こちらの記事を事前に見ておくと、内容の理解が深まると思います。興味があれば、ぜひご覧ください。

輪乗り、巻き乗りを覚えよう!その1.やり方や扶助のコツ!
MEMO
記事の最後には、同じ内容を解説した動画もあります!youtubeでは、1日1つ、馬の知識を届けてるので、興味がある方は、チャンネル登録をしていただければ幸いです!

馬が内にショートカットをする理由

馬が内にショートカットをする理由は、大きく分けて、以下の2つです。

・必要以上に体が内側に傾いてるから
・キレイな姿勢が苦しいから

必要以上に傾くという点は、なんとなく理解できると思うんですよ。身体を折り曲げて苦しい体勢を作るより、体ごと傾いた方が、馬は簡単に曲がれますからね。

対策も、体を起こすになるのは分かると思います。これついては、隅角通過、内方姿勢の応用ですね。別に記事を書いてるので、よく分からないという方は、ご覧ください。

内方姿勢の意味や目的は?やり方と、注意点を解説! なぜ内に入られる?隅角通過のやり方と、注意点を解説!

問題は、もう一つの方です。

皆さん、電車の車両をイメージしてみて下さい。

電車って、まっすぐ縦に長いし、途中で折れ曲がらないじゃないですか。だからカーブも、浅い角度のレールを、車より大きく、距離をとって曲がります。

馬もこれと同じなんですね。前脚と後ろ脚が離れてる上に、真ん中のお腹が膨らんでるから、体が曲がらないんですよ。

だから、実は、教科書で教えるような曲がり方や隅角通過って、馬は苦しいんですね。楽に曲がりたい時、体を倒して曲がるのは、いたって普通の事です。

じゃあ、馬が苦しい事をムリヤリやらせれば良いのか。そうではありません。

なんで馬が苦しいのかを考え、その手助けをしてあげる。これが、僕たちがやらなきゃいけない事です。

1つ1つ、解説していきましょう。

乗り手が出来る手助け

僕たちが出来る、馬への手助けは、以下の4つです。

  • しっかりと内方姿勢をとる
  • 自分の体を真っ直ぐにする
  • ハッキリとコースをイメージしておく
  • バランスの変化に敏感になる

解説していきますね。

しっかりと内方姿勢をとる

隅角通過でも同じ事を言いましたが、やはり内方姿勢は重要になります。

本来、馬が自分の体を起こし、曲げるのを、僕たちがサポートしてあげる事で、馬の負担を軽減させます。

輪乗り、巻き乗りで悩む方の多くが、今まで内方姿勢をしっかりとつかめず、馬自体がまっすぐで居てくれたから曲がれたという方になります。

そんな方に、楽をしたがる馬があたって、今までと違う曲がり方に困惑をする、というパターンが非常に多いです。

内方姿勢をきちんと行うだけで、馬の曲がりやすさは段違いに上がります。

ここは、時間をかけて覚えていきましょう。

自分の体を真っ直ぐにする

とはいえ、馬だけではなく、自分の姿勢にも注意が必要です。

具体的に何かあるわけではありませんが、どうしても、馬に注目すると、自分の事は見えなくなりがちです。

馬がグラグラしないように、乗っている自分たちも真っ直ぐを意識しましょう。

ハッキリとコースをイメージしておく

正直な話、隅角通過がしっかりできているのなら、輪乗りも問題なく出来るはずだと、僕は思います。

では、なぜ、隅角通過で出来る事が、輪乗り、巻き乗りでは出来なくなるのか。

それは、「円を描く」という事に集中しすぎて、馬の体の制御が疎かになるからです。

ただでさえ、隅角通過と違い、輪乗りと巻き乗りにはガイドとなるラチがありません。いつも以上に横のズレが分かりにくくなってます。

そこに、基準もなく、ただ「回って」という指示をしたら、言う事を聞いて回ってるのか、楽をして内側に切れ込んでるのかの区別も付きません。そうすると、対応が遅れてしまいます。

最初のうちは、教えてくれている方に頼んで、簡単なガイドを作ってもらうのが良いでしょう。地面に線を書いてもらうでも、間隔を開けて目印を置いてもらうでも良いと思います。

しっかりと、キレイな円をイメージできるようになりましょう。

バランスの変化に敏感になる

馬の体重は、400kg以上と、とても重いです。一度倒れ始めてから、慌てて起こそうとしても、絶対に持ち上がりません。

そのため、傾き始めた瞬間、まだ倒れる動作に入ってない時に対策を打つのが、一番簡単に馬の制御が出来ます。

ただ、これは口で言う以上に難しいです。傾いたかな?程度の小さな違和感に反応するくらい、気持ちに余裕がなきゃいけませんからね。

最初こそ、他の事をやっていると忘れてしまうものですが、それは仕方ないと思います。徐々に慣れていきましょう。

横方向のバランス確認についての記事はこちら!

乗馬における、重心とバランスの確認方法(横方向編)

まとめ

今回は、輪乗り、巻き乗りの最中に、馬が内側に入ってくる原因と対処法を解説しました!

馬が切れ込んでくるのは、傾きすぎか、きちっとした姿勢が苦しいから。その為に僕たちが出来るお手伝いを4つお話ししましたね。

今回の内容を聞いて、思っていたのと違うという方もいると思うんですよ。もっと内方脚を~とか、外方手綱が~とかいう具体的な方法を期待していた人もいると思うんですよね。

ですが、それについては、他の記事でも解説してきましたし、一番重要なのは、なぜ馬がそうなっているのかを知る事だと思います。

馬がどうなってるから問題が起きて、どうなってれば解決できるのかという答えを知らず、やり方だけ覚えても、目指すところが分からない以上、不明確な指示になります。

大事なのは、「教わった通りにやった」ではなく、「馬が動いてくれた」です。

自分の行動だけに満足せず、馬に視野を向け続けられるようになってくださいね。

ご覧いただき、ありがとうございました!

その3はこちら!

輪乗り、巻き乗りを覚えよう!その3・外側に逃げる馬の対応

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