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馬のスピードをコントロール!歩度の詰め伸ばしについて!

引っ張っても止まらない馬や、脚を入れても動かない馬が出てきたよ。脚を使えば進めで、手綱を引けば止まれじゃないの?

 

そんな疑問にお答えします!

 

今回は、歩度の詰め伸ばしについて解説しますね!

 

なお、今回は初心者の方への説明をテーマにしているので、歩度の詰め伸ばしを「ペースの調節」と定義しています。

 

馬体を収縮させたうえでの弾発等といった難易度の高い内容は、別の記事で解説をするのでご了承ください。

 

MEMO
記事の最後には、同じ内容を解説した動画もあります!youtubeでも馬の知識を届けてるので、興味がある方はチャンネル登録をしていただければ幸いです!

 

 

馬はどうして走る?止まる?

 

結論、馬が走ったり止まったりするのは、「走りやすく・走りにくくなったから」です。

 

手綱を引かれて、口が痛いから振り払いたいと思ったら、馬はブレーキをされてるにも関わらず走っていきます。

 

圧迫をされても、自分の体を動かすくらいのプレッシャーを感じられなかったら、馬は歩きません。

 

「合図をしたのに反応しない」ではなく、馬が行動に移そうと思う指示になってないところに、言う事を聞いてくれない原因があります。

 

ただ、逆に言えば手綱を引っ張る以外にも馬を減速させる方法はありますし、脚やムチを入れる以外にも馬を走らせる方法はあります。

ここからは、その方法について解説していきたいと思います。

 

 

歩度を伸ばすポイント

 

脚合図以外で歩度を伸ばす方法は、以下の3つです。

 

  • 少しだけ随伴を大きくする
  • 脚でしがみつかないようにする
  • 手綱の握りを楽にする

 

解説していきますね。

 

 

少しだけ随伴を大きくする

 

馬の動きに合わせて、ついていくように体を動かす事を、随伴と言います。

 

馬の動き以上に大きくすると馬の邪魔になってしまいますが、ペースアップの時に限り、ほんの少しだけ大きく動かす事があります。

 

例えば、軽速歩の立つ動きを大きくしたり、常歩の腰の動きを少しだけ自分から動かしたりですね。

 

ブランコって、前後の動きに合わせて体を使う事で、振れ幅を大きくするじゃないですか。やる事はそれと一緒です。

 

ただ、随伴はあくまでも馬の動きに合わせて行うものです。今のブランコの例えではないですが、下の動きと全く違う動きをすると、馬の邪魔になってしまいます。

 

なので完璧に使いこなせるようになるには、馬の背中を感じ取れるようになる必要があります。そこそこ経験が必要です。乗っている中で徐々に慣れていきましょう。

 

 

脚でしがみつかないようにする

 

圧迫合図は馬を進めるための扶助の一つですが、必要以上にしがみついてるのは、馬を走りにくくする原因になります。

 

「あなたにしがみついてなきゃバランスがとれないの」という人と、「好きに動きなよ。俺は俺でバランスをとれるからさ」という人では、乗せてる時の動きやすさは違いますよね。

 

安心も出来ないのに脚を離す必要はありませんが、余裕があったら馬を楽にしてあげて下さい。

 

もちろん、何かあった時用の備えは忘れてはダメですよ。

 

 

手綱の握りを楽にする

 

馬の口に入っている「ハミ」。これ、けっこう強力な制御道具なんですよ。

 

口の中って、一本の髪の毛でも入ってたら分かるじゃないですか。そんな場所に金属の棒が入っていて、自分の意志と関係なくガチャガチャ動くわけですね。馬には申し訳ないですけど、好んでやられたいとは思いません。

 

なので、口に引っかかってるハミをほんの少し楽にしてあげるだけで、馬は首を使いやすくなりますし、前に走りやすくなります。

 

腕ごと前に出してしまうと、体のバランスが前に行ってしまうので、拳のグーパーで手綱のかかりを調整してあげましょう。

 

 

歩度を詰めるポイント

 

反対に、歩度を詰める方法は以下の4つです。

 

  • 馬の口に違和感が出る程度にハミをかける
  • 随伴を小さくする
  • 膝より上で馬体に密着する
  • 全身の動きをワンテンポ遅らせる

 

解説していきますね。

 

 

馬の口に違和感が出る程度にハミをかける

 

今回に限らず今後も使い続ける大事な感覚が「違和感」です。

 

馬に言う事を聞いてもらう上で特に重要なのが、「馬の意志で行動してもらう事」なんですよ。

 

ブレーキの場合、人間が引っ張って止めたなら「人に止められた」なんですけど、違和感を感じたから止まったなら「気になったから止まってみた」なんですよね。

 

本当にちょっとした違いなんですけど、このちょっとした事が、馬に動いてもらう秘訣なんです。

 

口に違和感が生まれる程度にハミをかけるメリットは2つ。人間への反抗を防げる事、ガクンとペースダウンしない事です。

 

特に、「速歩は続けていてほしいんだけど、でもペースは落としてほしい」時などに、とても役に立つ技術です。

 

事前に手綱を張っておくことで、拳のグーパーが直接馬の口に伝わるようになり、肘を前後しなくても馬に指示が出来ます。ぜひ試してみて下さい。

 

 

随伴を小さくする

 

歩度を伸ばす時にブランコの話をしましたが、そのまま逆に応用する方法ですね。

 

ブランコと合わせて体を動かさなければ、自然と振り幅は小さくなります。同じ事を馬にもしてほしいんですね。

小さくする、がポイントです。随伴をしなかったら人間側の姿勢がめちゃくちゃになりますし、打ち消すような随伴をしたら邪魔だと馬が起こりますからね。

 

こちらも、安心できる馬で体験してみましょう。

 

 

膝より上で馬体に密着する

 

馬体にしがみついて馬に窮屈さを与えるのも、歩度を詰める方法の一つです。

 

ですが、かかとの部分までしがみついた結果、圧迫合図と勘違いされるのは避けたいところ。

 

なので、もしそれでも密着するのなら、膝より上までにするのをオススメします。

 

洗濯バサミみたいな「挟む」ではなく、馬というスポンジに股関節を沈めていくようなイメージの方が、より鞍に密着できますよ。

 

 

全身の動きをワンテンポ遅らせる

 

少し難易度の高い技術ですが、本当にコンマ数秒随伴を遅らせるのも、歩度を詰める技術の一つです。

 

競馬が分かる方は、ゴールまで走り終えた後にジョッキーさんがやっている技術になりますね。明確な邪魔にならない程度に随伴をスローにする事で、それに合わせていた馬もゆっくりにする方法です。

 

ただこの技術は、事前に馬と完全に調和している時間がないと出来ない技術です。

 

馬が「上の人と波長が一緒だ」と思うから、あれ?僕がズレてる?と思うようになるわけですね。最初から噛み合ってなかったら合わせようともしてくれません。

 

ですが出来るようになると、目に見えるブレーキをしていないのに、馬が減速するというとても格好良い現象が起きます。

 

ジョッキーさんに憧れがある人は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

 

まとめ!

 

今回は、歩度の詰め伸ばしについて解説をしました。

 

乗馬において特に大切なのが、スピードのコントロールになります。

 

速歩でも駈歩でも、経験した事のないギアにチャレンジする時は、必ず覚えておきたい技術です。

 

ぜひその1つ前のレッスンで、自信が持てるまで練習をしておくことをおススメします。

 

また、今回お話しした技術は「馬体の収縮と開放」という、将来的に覚えることになる上級技術に関係してくる内容になります。

 

これが出来る事で、駈歩発進や馬場馬術の高等技術、障害の踏切などがスムーズに行えるようになる、とても重要なものなんですね。

 

感覚をつかむまでは時間がかかりますが、そうやって馬とリンクする方法を覚えていくのも乗馬の楽しさの1つです。

 

わからない事があれば、コメントや公式lineなどで教えて下さい。頑張っていきましょう!

 

ご覧いただき、ありがとうございました!

 

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