乗馬を習ってると、「意識して」って言われる事って多いけど、実際どれくらいの事を同時に意識してるんだろう?
そんな疑問にお答えします!
初心者のうちって、沢山の事を同時に意識出来ないのもありますが、そもそも自分のどこにセンサーが付いているのかも、分からないんですよね。
今回は、僕の個人的な内容にはなりますが、騎乗時に集中したい感覚・センサー10種を紹介しますね!
騎乗時に使うセンサー10種
早速ですが、僕が騎乗時に使ってるセンサーを、大きく10種類にまとめてみました。
- 加速センサー
- 腕力センサー
- ハミセンサー
- 圧力センサー
- 随伴センサー
- 踏ん張りセンサー
- バランスセンサー(人)
- バランスセンサー(馬)
- 馬の様子センサー
- 周囲の状況センサー
細分化すれば、もっと沢山あるのかもしれませんが、簡単にまとめるとこんな感じです。
とりあえず、1つ1つ説明していきますね。
実際に、乗ってる馬が、どれくらいのスピードを出しているかというセンサーです。
自分の頭の回転速度で処理できるスピードなのか。部班の場合、周りの馬と違うペースになってないかなどを確認するために使います。
基本的に、一歩一歩のストライドの大きさや、揺れがどれくらい大きいかで判断します。
ある程度以上速くなると、体に受ける風や慣性、耳に入ってくる風切り音なども判断の対象になってきます。
馬が、どれくらいの力で引っ張り返してきてるかのセンサーです。
馬自体が、どれだけ前に行きたいと思ってるか。どれだけハミに乗ってるかの確認をするために使います。
腕力センサーと近いですが、拳の薬指だけは、ハミのセンサーとして使います。
馬の口に、どれだけ負担をかけているかを確認する事で、どれくらいコミュニケーションがとれてるかを確認します。
鐙とお尻に、どれだけ圧力がかかっているかを確認するセンサーです。
主に、鐙をしっかり踏めてるか。軽速歩や正反動をしてる最中、馬の背中にドスドス座ってないかを確認するセンサーです。
特にお尻は、馬によって、背中にかけても良い圧力が違うため、それを測る意味でも使用します。
今、馬が何かに驚いて、前後左右に跳んだとしても、自分は大丈夫かを確認するセンサーです。
特に、驚きやすい馬や、調教が必要な馬に乗る時に使います。
股関節の鞍への密着具合、自分自身の反応速度、鐙への親指の引っかかりなどで、総合的に判断します。
馬が、どれくらい大きく体を使ってるかを判断するセンサーです。
基本的に腰になりますが、ツーポイントをしてる時は、腕や足でも意識する必要があるセンサーになります。
乗り手が、馬上でバランスを中央に保てているかのセンサーです。
足、お尻など、色々な部位を使って判断しますが、メインで使うのは「体幹」です。だからこそ、感覚をつかむのが難しいです。
将来的には、自分のバランスが、馬にどんな影響を与えてるのかを判断できるようになるところまで、高める必要があるセンサーです。
人のバランスでなく、馬のバランスも、乗り手が感覚として捉えないといけない部分です。
例えば、「前のめりだと、手綱を引いても止まりにくくなる」など、馬のバランスは運動に大きく影響します。
主に馬の首の高さや、手綱の引っ張り返し具合、人間のバランスの違和感などで判断します。
馬の形を客観的に捉える余裕と、「自分じゃなくて馬がおかしい」と判断できるだけのバランス感覚が必要なため、特に難しいセンサーです。
鼻息の荒さや首の振り具合、脚への反応などをみ見て、馬の様子を判断するセンサーです。
荒い時だけ意識しがちですが、ボーっとしてる時でも突然物見をする危険性があるため、意識しておきたいセンサーです。
馬間距離、周囲の危険物などを察知するためのセンサーです。
周りを見れば良いだけですが、今まで紹介してきたセンサーに集中しながらだと、意識の優先順位が低くなりがちです。
特に障害馬術になると、障害までの歩数やコースを素早く判断する必要が出てくるため、重要なセンサーになってきます。
まとめ!
今回は、僕が騎乗時に意識している、10個のセンサーについて、お話ししました!
いかがだったでしょうか?多かったですか?少なかったですか?
ただ、今回このようにセンサーを紹介したのは、「全部使ってね」と言いたいからじゃないんですよ。
もちろん、その方が良いですが、今回の趣旨としては、「これだけセンサーがある」という事を知ってほしかったんですね。
人間って、普通に生きてるだけで、とんでもない量のセンサーを使ってるはずなんですよ。
でも、「今、このセンサーを使ってますよね?」と言わないと、頭から消えちゃうんですよね。
例えば、立つ座るで一生懸命になってる人に、「今、馬はどうなってますか?」と聞いても、分からないと思います。
ただ、意識出来てないだけで、確かにあるんですよね。
それに気づく事で、状況をいち早く察知出来たり、「許容範囲内だから大丈夫」と、余裕を持てるようになります。
乗馬は、たくさんの感覚を使うスポーツですが、そこが楽しさの1つでもあります。
ぜひ、馬と感覚をリンク出来るように、頑張ってくださいね。
ご覧いただき、ありがとうございました!