乗馬を習おうと思うんだけど、沢山あって迷うな。値段も、施設環境も違うけど、何を基準に判断するの?
そんな疑問にお答えします!
乗馬は、教わる環境が自分に合っているかによって、馬の魅力や楽しさ、レッスンの進み具合が変わります。
今回は、「乗馬施設の選び方」について解説しますね!
これから乗馬を習おうとしている方。あるいは、今いる乗馬施設に少し不満を持っている方の参考になれば幸いです!
乗馬施設を選ぶ際に重要なポイント5つ
結論、乗馬施設を選ぶ際に重要なポイントは5つです。
- 馬の質
- 何をメインにしているか
- レッスンの教え方
- 他の会員の様子
- 外部環境
それぞれ解説していきますね。
乗馬施設の一番の財産が、馬です。
もちろん他の項目も大事ですが、それよりもはるかに馬は大事になります。
馬という動物の印象、レッスンの進み具合、安心感、楽しさなど、全ての項目に馬は絡んでます。
馬の質と言われて、何を基準に判断するのかは難しい所ですが、ひとまず今回は「安心できる馬」にしておきましょう。
どんな暴れ馬でも乗りこなしてナンボだろ!という方は別ですが、教習所のコースや車が安心できない物だったら、乗るのも怖くなってしまいますからね。
乗馬施設によって、実は微妙に、提供しているサービスが違います。
・技術専門の所
・広い土地を散歩するのをメインとしてる所
・馬との接し方を教えてる所
・みんなのペットとして、馬を飼ってるような所
・総合的に、何でも取り組んでる所
場所によって、全くやる事が異なります。
目的が違う所に行って、こんなの俺がやりたかった事じゃない!と言っても、 それは運営側じゃどうにも出来ません。
施設のホームページなどで、判断が出来ます。事前に把握しておきましょう。
良いか悪いかは置いといて、乗馬という習い事の楽しさは、ここで一番左右されると思います。
というのも、自分と教える人とで方向性が違うと、レッスンは本当につまらなくなるからです。
私はのんびり乗りたいという人に、「そんなんだから上手くならないんだよ!」という担当がついても意味が分からないし、
馬も人も楽しかったらそれで良いという人に、由緒正しき馬術は~とか言っても通じませんよね。
教えてる人のレッスンの質は、非常に重要になってきます。
言葉の選び方、専門用語の例え方、レッスンの雰囲気作り、会員さんが困ってる時の対応の仕方など、ここは判断材料として重要です。
「俺、この人の例え話はスッと入ってくる」だったり、「この人の馬への考え方、私は好きだな」という人が居たら、それは大当たりです。
ただ、馬なんかより自分が走れりゃ良いんだよという会員に、同じような考えの担当が付いたら、馬からしたらとんでもない事です。これが有り得るので、最重要とは言わない事とします。
既にその部活や施設に参加されている方が、どれだけ楽しそうにしているかも、判断材料としてはありです。
やっぱり、楽しければ自然と笑顔が多くなるものですし、しっかり馬の魅力を教わっていれば、馬に対しての接し方も変わってきます。
また、スタッフや顧問の先生が、メンバーにどういった接し方をしているのかも分かりますからね。
ただ、これは正確に調べるのは難しいです。
知らない人にいきなり聞き込みをする訳にもいきませんし、知識として知っておいてください。という内容です。
個人的にはあまり重要視はしていませんが、施設自体の環境も判断材料の一つです。
キレイなところや、最新の設備がそろっている場所は、それだけ馬も人も過ごしやすいですからね。
例えば、屋根がついてる馬場があるから、雨の日でも乗れそうとかは、人によってはけっこう重要なポイントです。
あと、乗馬クラブだったら、自分の都合の良い時間に、どれくらいレッスンをやっているかは大事ですよ。
入会したは良いけど、来れる時間に全然レッスンがないじゃ、もったいないです。
具体的に注目する点
その施設がどんな所なのかは、大体はホームページを見れば分かります。
ですが、直接見ないと分からない点も、多くあるのは事実です。
本来は、隅々まで確認したいものですが、会員という立場では分からない事もあるでしょう。
また、乗馬施設を選ぶ時って、多くの場合は初めて乗馬クラブに入る場合だと思います。
馬の質が~など、難しい事を言われても、正直よく分からないでしょう。
なので、ここでは、具体的なポイントを3つ挙げたいと思います。
- 馬のストレス対策が何かあるか
- 他の会員の方の、馬と接する様子
- 外から聞いても、教えてる人の言っていることが分かるか
参考にしてみて下さい。
嫌な話ですが、どんなに上手な人が乗ろうと、馬はストレスを感じるものです。
嬉しいからもっと乗って下さい!という馬は、少なくとも僕は見た事がありません。馬からしたら、わざわざ重いものを乗せる理由は、どこにもないんです。
また、失礼になるかもしれませんが、初心者の方がいきなり完璧に乗れる事はありません。それを乗せている馬には、どうしても負担がかかります。
こればかりは仕方ない事なんですね。偉そうに言ってますが、僕だって色々な馬に助けてもらって、教えてもらってここまで乗れるようになりました。
ただ、馬にだって限界はあります。
朝一番から体重が重い人が乗って、やっと終わったと思ったら次の人はずっと手綱を引っ張ってて、その次の人は背中の上でバタバタしてる。さすがに馬も、これはきついです。
だからこそ、重要になってくるのが、馬へのストレス対策になってきます。これがあるかないかで、本当に馬の質は変わります。
発散できないストレスが、レッスン中に爆発して暴れたり、人間め…という不信感に繋がってきます。
被害を被るのは、馬の制御の仕方を知らない皆さんです。ぜひ、これは確認しておいて下さい。
例えば、狭い家に閉じこもっているばかりではなく、広い所で開放的になる時間があるか。
ずっと苦しい乗り方ばかりされてるのではなく、この時間は好きに動いていいよというリフレッシュ時間はあるか。
暑い日などは1日中働き続けてるのではなく、出たとしても1日何回までという制限があるか。など。
ぜひ、聞いてみてほしいです。
この施設は、馬のストレス対策に何をしてるんですか?なんて、調査みたいな聞き方はしないで構いません。
こんなにたくさんの人を乗せてたら、馬もストレスになっちゃいそうですね。とでも、話題を振っていただければ結構です。
それと同時に確認していただきたいのが、他の会員の方が、どう馬と接しているかです。
試しに、海外の参考動画を概要欄に貼っておきますので、そちらを見てみて下さい。
本来だったら、馬と人間は、最低限のルールさえ守れば、ほぼ遠慮なく仲良く出来る動物です。
もちろん、何をしても大丈夫という馬になるには、それ相応の調教や、しつけが必要になってきます。
という事は、馬の様子を見る事で、その施設がどれくらいしっかり馬の世話をしているかが分かります。
良いしつけを受けている馬や、愛情をかけて世話をされている馬は、人間=良い存在と思っています。自分のメンテナンスをしてくれて、エサもくれて、運動や手入れまで行ってくれるわけですからね。
人間の言う事を聞いておけば、良い生活を送れると思っていれば、それは一般の人が触っていても表われます。
だからこそ、馬を抑え込めちゃうプロではなく、練習中の一般の方とのやりとりを観察してほしいんですね。
一般の方が、「こんなに馬と仲良くしてる…」という施設は、基本的に良い施設です。
逆に、「危ないから!」と何もやらせてくれない施設は、一度しっかり馬を確認した方が良いでしょう。
危ないと言われること自体が悪いわけではありません。馬のルールを知らない人たちが、不用意に何かをしてしまって、危険な目にあうのも怖いですからね。
でも、この馬危ないから!と、馬のせいにするような施設は、個人的には減点です。
馬は、言葉を話しませんからね。馬が悪いんだって言っておけば、馬は反論できません。 自分たちじゃこの馬はしつけられないから!と、技術不足をアピールしているようなものです。
これも、けっこう重要ですね。
出来たら、体験のレッスンではなく、既に入会されている方のレッスンを聞いてほしいです。
そのレッスンは、入会したあなたが、この先受けるレッスンです。
という事は、そのレッスンで言っている事が分からなければ、今後、あなたはよくわからないレッスンを、お金を払って受けることになるわけです。
もちろん、馬術の世界には、難しい考え方や、専門用語がたくさん存在します。
でも、そんなの関係ありません。ビジネスでカタカナ語ばかり使う人が意味わからんと言われるように、乗馬だって専門用語ばかり並べられても意味は分かりません。
それをどれだけ噛み砕いて、皆さんの感覚に落とし込んで、イメージをつかんでもらうかが、指導員の仕事だと僕は思っています。
難しい事をたくさん知ってるからすごいでしょなんて自慢を聞きに来ているわけではないんです。
皆さんは、お金を払って技術を教わりに来ています。問われるのは、自分にとって分かりやすいか。それだけです。
まとめ!
今回は、乗馬クラブの選び方について解説をしました!
個人的に、乗馬施設は、時間をかけて選ぶものだと思います。
今回話したような内容をしっかり確認し、別の日に他のクラブも見に行って、比較をした上で決めた方が良いでしょう。
他の買い物だと、自然とそうしてるものですからね。時間とお金をかけるに値するかは、しっかり考えて決めて下さい。
現状、今回話したような知識って、あまりにも皆さんに知られていません。だから、たくさん宣伝したもん勝ちみたいな状況になってます。
ですが、これは良くない。毎日丁寧に馬の世話をし、どうしたらわかりやすいレッスンが出来るか真剣に考えてる施設が、損をするだけになってしまいます。
僕としては、本当に良い施設に皆さんが通ってほしいし、本当に良い施設にお客さんが増えるようになってほしいだけなんですね。
これで、「こんな知識が広まっちゃったら、うちはやってけない!」と言うような所は、申し訳ないですが自業自得という事だと思います。
今回の内容は、だいぶあてはまる方が少ない悩みでしたが、皆さんのお役に立てれば幸いです!