
馬も毛の色が違うんだね。全部で何種類あるの?どうやって見分けるの?
そんな疑問にお答えします!
乗馬クラブのインストラクターとして働いてた時によく聞かれたのが、馬の毛色についてです。
よく見る毛色はあるけど具体的にどう違うのか、何種類あるのか、気になる人もいるみたいですね。
今回は、馬の毛色全14種類をまとめてみました!興味があればご覧ください!
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サラブレッドの毛色8種類
今回紹介する毛色は14種類ありますが、サラブレッドはそのうち8種類しか分類がありません。
なので、競馬で見る馬は必ず、これから紹介する8種類の毛色になると思っておいて下さい。
- 鹿毛
- 黒鹿毛
- 青鹿毛
- 青毛
- 栗毛
- 栃栗毛(とちくりげ)
- 芦毛
- 白毛
解説していきますね。

赤茶色の毛色になります。一般の人が馬と言われて想像するのがこの毛色じゃないでしょうか?
この後に紹介する馬も結局茶色なんですが、鹿毛の特徴として、たてがみが100%黒になります。

黒味がかった赤茶色をしています。馬術の本などでは、この赤茶色の事を「赤褐色」と言ったりします。
色の濃さによって、鹿毛や青鹿毛と見分けが付かなくなります。プロでもなかなか判別が付かない馬もいるので、わからなくても気に病まないで下さい。

基本的には真っ黒なんですが、体の一部に茶色が存在する毛色です。
目の周りとか、足の付け根などの、少し皮がたるんだ部分が茶色になっている事が多いですね。

全身真っ黒の馬です。品種によっては頻繁に見ますが、サラブレッドではあまり見ないのではないでしょうか?
青じゃなくて黒じゃん!って話なんですけど、昔の日本は、黒の事を光すら吸収する色だと定義づけてたみたいです。
馬の場合、黒すぎて逆にツヤツヤしているので、黒ではなく青と呼ぶようになりました。

鹿毛が赤茶色という表現をするのに対し、栗毛は黄茶色という表現をする毛色です。なので、黄褐色とも言いますね。絵具で茶色に赤を混ぜるか黄色を混ぜるかを想像していただくとわかりやすいかもしれません。
基本的に黄土色や、オレンジに近い明るい茶色が特徴です。はっきりとわかる馬もいれば、鹿毛と見分けが付かない馬もいるので、たてがみが黒いかで見分けましょう。
なお、たてがみやしっぽの毛が白く透き通ったものを、尾花栗毛といいます。

ススキ(尾花)に似てる事から、この名前がついたんですよ。

濃い栗毛、ですね。明るい鹿毛と見分けが付きにくい色です。
ちなみに鹿毛は足下の色が濃くなる特徴がありますが、栗毛はそのままか、少し薄くなります。たてがみと合わせて見分ける参考にしましょう。

濃い灰色から、真っ白に近い色になる毛色です。生まれた時は茶色や黒だったのが年をとって白くなる事もあります。
白くなってからは白毛と見分けが付きにくくなりますが、実は肌の色が違います。芦毛の地肌は黒で、白毛はピンクです。ご参考までに。

生まれつき真っ白な、非常に数の少ない品種です。
以前は突然変異だから体質的に弱いと言われていましたが、最近は競馬界でもなかなかの活躍を見せています。近いうちに、白馬のグランプリホースが出てくるかもしれませんね。
その他の毛色
サラブレッドじゃない馬は、これまで紹介した8種類の他に、6種類の毛色があります。
- 河原毛(かわらげ)
- 月毛(つきげ)
- 粕毛(かすげ)
- 佐目毛(さめげ)
- 駁毛(ぶちげ)
- 薄墨毛(うすずみげ)
ここからは、ある程度馬を知ってる人でも聞き覚えがないかもしれませんよ?

きなこみたいな色をした馬です。正式な言い方をすると、亜麻色というらしいですね。
たてがみと、足先が黒くなっているのが特徴です。

濃い薄いはありますが、クリーム色をした馬です。
たてがみが明るくてキレイですね。

基本的に鹿毛や栗毛と同じ色なんですが、ところどころに白い毛が混じってます。
芦毛と違って、年をとっても白さは変わりません。

ほんのりピンクがかった白をしています。肌の色もピンクと、白毛と共通点が多い毛色です。
一番の特徴は、目が青という事。瞳孔だけがハッキリしていて、外人の方のような目をしています。
血の巡りが良いとピンク色に見える馬も居ます。可愛らしいですね。
馬の品種問わずとても希少な毛色でして、神社などでは神の馬として祀られている事が多いです。

体にぶち模様がある馬です。
このぶち毛を白斑というんですけど、どうやら茶色い地毛に、白いぶちが付いてるという認識みたいですね。
個人的に、なかなか個性的な馬が多い印象です。

河原毛の肌が薄くなって、少しグレーがかった種類ですね。
薄墨って表現がすごく合ってる毛色です。
おまけ
以上がサラブレッド以外の6色でした!これとサラブレッドの8色を合わせて、全部で14色ですね。
ですが、実はもう1色毛色があります。それがこちら!

金色の馬です!
アハルテケという品種は、独特な毛色をしているんですね。通称、黄金の馬と呼ばれています。
ただ、金色というのはそう呼ばれているだけで、正式には違うんですね。
佐目毛の馬が、育った環境下での保護色としてそうなったのではないかと言われています。
まだ僕は見た事がありませんが、青森にはアハルテケの繁殖をしている牧場があるみたいです。一度は見てみたいですね。
まとめ!
いかがでしたか?全部で14種類+1でした!
正直、ずっと馬に関わっていても見分けがつかない馬はいます。鹿毛と黒鹿毛などは特に見分けにくいです。
馬は馬!と、あまり気にしなくても良いと思うのですが、実は毛色って、馬関係の資格やテストにはよく出る問題なんですね。なので、大きな分類くらいは覚えておいた方が良いかもしれないです。
人によって、この毛色が好きという好みもあると思います。個性として大事にしてあげて下さい。
ご覧いただき、ありがとうございました!