乗馬を習い始めたけど、なるべく最短で上達したい!初心者は、何から覚えたら上達できるの?
そんな疑問にお答えします!
今回は、僕個人の解釈ですが、ステップアップの段階と、上達の基準を解説していきます!
乗馬の6つのステップ
結論、僕の場合は、以下の通りです。
- 乗ってられるようになろう
- 指示を通せるようになろう
- 三種歩様は、こなせるようになろう
- 馬の事を理解しよう
- 自分の能力を上げよう
- 複雑な要求をしよう
僕は、このレベルを基準に、馬の知識や技術を考えてます。
ちなみに、厳しいかもしれませんが、僕の中では3番までは初心者です。下手とか上手とかではなく、入口ですね。という意味です。
なお、自己評価だと僕は、4の後半かな?くらいです。偉そうにしてますが、僕より上手な方は星の数ほどいらっしゃいます。
個人的な主観ですが、レベルにするとこんな感じですね。
- レベル1~.乗ってられるようになろう
- レベル10~.指示を通せるようになろう
- レベル20~.三種歩様は、こなせるようになろう
- レベル80~.馬の事を理解しよう
- レベル300~.自分の能力を上げよう
- レベル700~.複雑な要求をしよう
馬鹿な例えですが、けっこうマジメです。技術が上の方は、それほど遠い世界にいると思ってます。
また、ライセンスや競技で考えるとこんな感じです。
- 乗ってられるようになろう(5級)
- 指示を通せるようになろう
- 三種歩様は、こなせるようになろう(4級)
- 馬の事を理解しよう(3、2、1級)
- 自分の能力を上げよう(国内競技)
- 複雑な要求をしよう(国際競技)
うーん、先は長いですね。
ではここからは、各段階について、解説していきたいと思います。
自分は今どのステップにいるのか。つまずいた時に、何を覚えれば良いのかの参考にしてくださいね。
ステップ1:乗ってられるようになる
まずは、ただ乗ってられるようになろうです。
これは、常歩、軽速歩、正反動、駈歩の全てに共通します。
個人的に、指示を覚えるよりも、ただ乗ってられる方が、覚える順序は先だと思います。
というのも、指示を出しても、「そっちが邪魔してんじゃん」と思われたら、馬は動いてくれませんからね。
具体的なプロセスは、以下の通りです。
- 馬への恐怖心をなくす
- 馬の動きを体で覚える
- 姿勢の理屈を聞く
- 理屈を自分に当てはめてみる
- 乗ってられるようになる
まずは、恐怖心を無くす。これが一番大事ですね。
次に、頭で学ぶより先に、体でその歩様の動きを覚えてしまいましょう。
その後に理屈です。理由は、馬の動きは、言葉で明確にイメージできるほど、簡単ではないからです。
先に自分の感覚で体験して、そこに知識というアドバイスで調整していく感じですね。そうすれば、先に知識で頭が埋まっちゃって、「理屈の通りに馬が動かない!」となる事もないと思います。
なお、自分に合わない理屈は、捨ててしまって構いません。
世の中には色々なタイプの教える方がいます。その中には、自分と言葉選びや例え方が合い、とても分かりやすい方も絶対いるはずです。
どうしても納得いかない理屈に、でもこれがルールなんだよな…とは、思わなくても大丈夫です。
むしろ、何に納得がいかないのかを考えて下さい。そこに、自分がやりたい事が見えてくるはずです。
ステップ2:指示を通せるようになる
次に、指示を通せるようになろうです。
私は邪魔せずに乗れるようになった。乗ってるだけでデメリットじゃなくなったから、そろそろ動いてもらって良い?という段階ですね。
具体的なプロセスは、以下の通りです。
- 教わった通りに指示をしてみる
- 馬の反応を確かめる
- 指示の理屈を聞く
- 試行錯誤してみる。
- 指示が通ってきたかな…?
- 精度を上げる、指示を明確にする
- 1つの技術完成
大事なのは、3番目ですね。どうしてその指示なんですか?という理屈を聞く事です。
というのも、乗馬って、指示の種類がとても多いスポーツなんですね。代表的なのは、開き手綱と押し手綱、どっちを使えば良いんだろう?です。
その指示は、こんな時に、こんな理由でやっているという理屈が分からないと、いざという時にパッと使えないんです。
自分が納得いくまで、指示と馬の反応を確かめてみて下さい。指示が通るようになったら、あとはその精度を上げるだけですよ。
ステップ3:3種歩様は、こなせるようになる
これまで説明してきた2つを、常歩、速歩、駈歩の各項目で行うだけです。
だけ、と言っても、けっこう長いんですけどね。分からない部分は僕もお話ししていきます。頑張っていきましょう!
ステップ4:馬の事を理解する
3種歩様を全てスムーズにこなせるようになった後が、この段階です。
これまでと何が違うかというと、「ただ走らせれば良い」という段階を卒業した事です。
例えば横誘導や、伸長、収縮、半減却や弾発といった項目は、ただ走るだけでは必要ありません。
また、これらは馬の事を考えず、ただ指示だけすれば成功するものでもありません。馬の状態によって、自分の指示を変えるため、馬は今こうなっているという理解が求められます。
ステップ5:自分の能力を上げる
ここまで来ると、馬は体全体を躍動させ、本来のパワーをしっかり使います。
馬の動きを理解したとしても、そこに自分が付いていけなかったら意味がありません。
反応速度や、体の瞬発力、筋力など、乗り手のレベルも高める事が求められます。まさにアスリートですね。
ステップ6:複雑な要求をする
ここから先は、僕じゃ想像もつかない世界です。
宮大工や、三ツ星シェフなど、職人の方に代表されるように、もはや違う次元を見ているレベルがこの段階です。僕なんかが、解説できるものではありません。
ここまで来ると、騎乗自体が芸術になってきます。見てるだけで「凄いなー…」と、言葉を失うレベルです。
まとめ!
今回は、僕なりに考える、上達の段階と、その詳細について解説をしました!
個人的な解釈もありますが、そこまでおかしな事は言ってないと思います。ご参考になれば幸いです。
ただ、今回の内容で、一点だけ独特な部分があるとしたら、「先に教科書や理屈を学ばない事」ですね。
教える方によっては、教科書の正解に乗り方を合わせていくと思います。
これは、純粋に教え方の問題です。
まずは余裕を持って乗れるようになった上で、徐々に矯正をしていくか、最終的にはこうなるんだからと最初から教科書の形を覚えるかです。
もちろん、僕の考え方や言葉の例え方が合わないという人もいて普通だと思います。
改めて、自分に合った解釈や理屈を見つけて下さい。もしそれでも仲良くしてくれるという方は、今後ともよろしくお願いします!
ご覧いただき、ありがとうございました!