
乗馬について色々調べてるけど、せっかくだから本も読んでみたいな。どの本がオススメなんだろう?
そんな質問にお答えします!
今回は、中学校2年生から馬を好きになり、乗馬の世界も競馬の世界も経験した僕が、今まで読んできた書籍の中で特にオススメなものを紹介していきますね!
記事の最後に、同じ内容を解説したInstagramや動画を載せてます!簡単にまとめた内容を見たい方はInstagramを。詳しく知りたい場合はYou Tubeをご覧ください!また、よろしければフォローやチャンネル登録もよろしくお願いいたします!
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今回の選考のポイント
さて、実際に紹介していく前に、今回の5つの書籍がどのような基準で選ばれたのかだけまとめておきましょう。
今回、オススメの書籍を選考する際の基準となったポイントは、
「馬の魅力や可能性が伝わる内容か」 と 「わかりやすいか」 です。
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ガッカリしてほしくないので先に言っておきます。今回、「専門的な馬術書」は入っていません。
馬術書は「既に馬の世界に深く入り込んだ方」にはオススメできますが、「これから馬をもっと知っていきたい方」には、少々難しいかなと感じたからです。
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乗馬や馬術というのは本当に奥が深い世界で、とことん追求するつもりになれば、外国の王室に伝わる馬術書を翻訳して学ぶほどの専門性が必要になります。
また、馬術の本場はヨーロッパになるので、今国内に出回っている馬術書の多くは、外国で発行されたものを翻訳したものになります。そのため、例えや表現の仕方が日本の文化とは異なっていたり、専門用語がそのままになっていたりと、少々読みにくいものとなっております。
さらに言えば、ハンターシート、センタードライディング、バランスインムーブメントなどといったジャンル(流派?)が存在するのも、「これがオススメ!」と絞り切れない理由となりました。
もちろんそれを補って余りある知識が記されており、あくまで「今回の基準では」選ばれなかっただけです。興味がある方はご自身でご覧になってみて下さいね。
ちょっとしたオマケ話。馬術の本場である馬事公苑には、馬関係の本ばかりが揃うブースというのがあります。馬術書は値が張るものが多いので、買う前にここでどんなものか一目見てみるというのも良いと思いますよ。
オススメの書籍1冊目!
最初の1冊目として紹介したい書籍はこちら!

『リアル・ライディング』です!
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この本は、「コミュニケーションという視点で馬や乗馬を考えてみよう」という切り口から、
「馬にこうしてもらいたいから、アプローチはこうだよね。」
「こうしたら馬はこう思うよね。 だからこうしていこうね。」
という説明方法で終始まとめられている、馬との向き合い方を記した書籍になります。
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想像してみてください。生まれて6か月でお母さんから引き離されることを。
これは、リアル・ライディングの書き始めの一文なのですが、最初の最初から、「自分がもし馬だったら」と、これまでの馬人生を振り返らせてくれます。
そして、今まで何となく「そういうものなんでしょ?」と思っていたり、「手綱を引いたら後ろに引かれるから止まるよね」と力学的に考えていたりした指示や扶助が、コミュニケーションという観点で再構築されていきます。
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僕自身も「乗馬はコミュニケーション」という考えを持っていますが、そう考えることが出来るようになったのは、インストラクターとして活動するようになってある程度年月が経った後です。
ですが今となっては、その考え方は間違ってないと自信を持って言えるようになりました。
そんな考え方の軸となるものが、たった1冊の書籍の中にまとめられている。これは本当にオススメです!
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なお、この記事を公開する前に調べてみたのですが、既に新刊の発行は終了しているのか、amazonにも楽天にもリンクがありませんでした。
一応、書籍情報の参考として、amazonのリンクを貼っておきます。また、どうしても読みたいという方は僕から貸し出したりも出来ますので、ご連絡くださいね。
オススメの書籍2冊目!
続いてオススメしたいのはこちら!

『馬のこころ』です!
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こちらも「馬がどう考えるのか、理解するのか」をまとめ、コミュニケーションという形式で馬と接することをまとめている書籍なのですが、
先程紹介した『リアル・ライディング』が「もしあなたが馬だったとしたら」という人間との置き換えで解説を進めているのに対し、
こちらの『馬のこころ』は「馬という生き物は生物的にこうだから」と、馬そのものを深く知ろうというアプローチで解説をしてると僕は感じています。
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『リアル・ライディング』は、わかりやすさや人間感覚での説明を主軸とした上で、それでも馬との接し方を網羅していますが、
『馬のこころ』はあえてそうせず、馬の感覚での受け取り方を解説しているので、使われている用語や説明は少々難しくなります。
ですが、わかりやすさよりも詳しさに比重が置かれており、読んでいてとても勉強になる書籍です。
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一般書として読むには難しいですが、専門書として読むには優しい部類に入るというのがおがわ個人の感想です。
何よりコミュニケーションは、私たち人間も常日頃行っているので、100%理解できないということはないでしょう。
「馬はこんなルールで生きているんだな」と知りたい方。そしてそれを日頃の馬との時間に応用したい方には、とてもオススメできる本ですよ!
amazonリンクはこちら → https://amzn.to/42ApOcM
オススメの書籍3冊目!
3冊目はこちら!

『乗馬初心者さんのためのこんなときどうしたら?Q&A』です!
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僕のYouTubeを見て下さってる方なら、この本を知ってる方がほとんどなのではないでしょうか?
そうです。この書籍は乗馬カテゴリーにて大人気のYouTubeチャンネル、「シャムロック乗馬TV」さんが書かれた書籍になります!
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「乗馬初心者の方に向けて基本を書いてる書籍」って、他にも色々あるんですけど、
この書籍の良いところは、「マニュアル的な順引き」ではなく、「Q&Aからの逆引き」なところなんですよね。
こうしていきましょう。こうしていきましょう。とレッスンが進んでいく中で、どうしてもうまくいかないことが出てくる。
そうしなきゃいけないのはわかっているんだけど、何故か出来ない。どうして?そんな時に、悩みからの逆引きで調べることが出来るのは、初心者の方にとって本当に助かると思います。
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また、本だけでは解説しきれない部分を、ご自身のYouTubeで解説されているのが、オススメできる理由として本当に大きいです。
ページの都合で書ききれなかった部分や、後から付け足したくなる部分って、どうしてもあると思うんですよ。それをYouTubeで質問したり、連動して解説したりできるのは、とても画期的です。
さらに言えば、乗馬に限らず授業やアドバイスって、「どんな方がしてくれてるの?」っていうのはけっこう気になる所だと思うんですよね。その点も、YouTubeで活動されているお二人なら、人柄も見れて安心できます。
自分のことを「乗馬初心者」だと思っている方は、この書籍やシャムロック乗馬TVさんのYouTubeを見て、初心者を卒業していきましょう!
…オマケ程度に僕の動画なども見て下さいね?
amazonはこちら → https://amzn.to/4jEdON6
オススメの書籍4冊目!
4冊目はこちら!

『馬の博物図鑑』です!
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馬のことを学び始めた頃の僕がそうであったように、「網羅的に、馬という生き物のことをまとめた本ってないのかな?」って思う人って、居ると思うんですよね。
そんな方にオススメしたいのが、こちらの書籍になります。「博物図鑑」という名前の通り、「詳しい説明の入った図鑑」だと思っていただければ、イメージがしやすいと思います。
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馬という生き物について詳しく書かれた書籍や専門書も、探せばたくさんのものが出てくるのですが、その中でも内容の網羅性と金額面を考え、この本をオススメさせていただきました。
中身は最初から最後のページまでフルカラー。馬の歴史から生態、種類、人間社会における歴史や文化まで、基礎以上の知識が全て掲載されています。
「乗馬」や「馬術」という分野だけで考えれば趣旨が違うかもしれませんが、馬自体の知識を学びたいという方にとっては、格別にオススメの書籍です!
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オススメの書籍5冊目!
最後に紹介したいのはこちら!

『見ているだけで自律神経が整う馬の写真』です!
…んん?と思った方、いらっしゃいますよね?その反応、いたって正常です。
それもそのはず。これは「本」ではなく、「写真集」だからです。
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この書籍は、これまで紹介してきたような、馬の知識や馬術のヒントを得るためのものではありません。
現代社会で様々なストレスを抱え、心が乱れてしまった方向けに制作された、一言で言えば「癒されるための写真集」になります。
ページを開くと、一本一本の毛まで繊細にわかるような高画質な馬の写真と共に、心の癒しになるような言葉が添えられています。
馬の写真集と言えば「競馬で活躍した名馬が、格好良く走る姿」がメインとなるものが多いですが、こちらに掲載されている馬たちはその真逆。「ザ・ストレスフリー!」という写真ばかりを眺めることが出来ます。
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正直な話、僕は今回紹介する5つの本の中で、「一番のオススメは?」と聞かれたら、この本を薦めるでしょう。
なぜならこの本は、馬という動物が持っている良い面を、これでもかというくらいに伝えてくれるからです。
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僕たちが、自分より体が大きく走るのは速くて力も強い馬に、それでも良い印象を持って接することが出来るのは、「それ以上に馬って良い動物なんだろうな」というイメージが脳内に構築されているからなんですよね。
良い面を知っているからこそ、少しくらい困ったことをしてしまっても、「いやいや、馬ってもっと良い動物のはず」と評価を維持できるんです。そしてこの本は、そんな「馬の良いイメージ」を構築するのに、とてもとても役立つんですよ。
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僕は時々、「色々な施設や色々な動画で馬を見て、もっと馬の世界の幅を広げてごらん?」という話をします。
それは、日本のたった一つの乗馬施設で見ることが出来る以上に、世界では馬が人に寄り添って様々な活躍をしていることを実感できるからです。病院の中にまで立ち寄って患者の方をケアするセラピーホースや、赤ちゃんの世話をする家族の一員の馬など、人馬が支え合っている文化は至る所に存在します。
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そんな世界があるのを知っているからこそ、ちょっとくらい馬がやらかしても、「本当は良い動物」と信じることが出来るんです。
そして、それは実際に自分で体感しないと、心から実感することができません。だからこそ、このような本をオススメしているんですね。
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個人的には、馬術の知識を一つ得るより、こちらの写真を眺めていた方が、ずっと馬に対して良いイメージを持つことが出来ると思っています。
ぜひ、皆さんもこの書籍を読んで、馬の魅力を再体験してみてくださいね!
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まとめ!
今回は「オススメの馬の書籍」について、独断と偏見で選んでみました!
気になる書籍、1つは見つかったでしょうか?
改めて、今回紹介した書籍は、「わかりやすさ」と「馬の魅力や可能性が伝わるか」という選考基準で選んでいます。
もちろん他にも素晴らしい書籍はたくさんありますし、なかなか馬の本に巡り合うことも少ないと思うので、「あ、これ馬の本だ」と見つける機会があったら、まずはページを開いてみると良いですよ!
また、皆さんがオススメする書籍などありましたら、コメントや各SNSにて教えてくださいね!
ここまでご覧になっていただき、ありがとうございました!