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落馬が起きる原因と対応。怖い思いをした人へのアドバイス

馬に乗るって…。自分で制御できるわけでもないし、落ちたら痛いじゃん。どうして、落馬って起きるの?

そんな悩みにお答えします!

人間のルールとは違うルールを持っている動物に乗る以上、予想もつかない行動をする可能性は、0にはなりません。

なので、落馬をする前提で話をするのは嫌ですが、いざそうなった時の話はしておいた方が良いと思います。

今回は、落馬の前の対応と、実際に起きた時の対処法、それと、個人的なアドバイスをお話ししたいと思います!

MEMO
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落馬が起きる原因

一言で落馬と言っても、その原因はとても多いです。なので今回は、その分類を、大きく3つに分けたいと思います。

  • 事前に予想できるもの
  • 突然発生するもの
  • 教えてる側が、乗り手の状態に気づけない

解説していきますね。

事前に予想できるもの

馬が元気だった。無理難題な技術を求められた。足元が悪かったなどですね。

もちろん、簡単に出来る対策はしてほしいです。水たまりは避けるとかですね。

ただ、なんかおかしいのは分かってるけど、そのまま続けちゃう事って正直あると思うんですよ。

元気なのはなんとなく分かるけど、今回は制御にチャレンジしてみようだったりとか、内側にショートカットしちゃうけど、レッスンの流れに支障はないから続行しちゃおうとか、身に覚えはないですか?

これ、今までの僕の経験上、本当にやめた方が良いです。

1つでも制御下に置かれていない場所があれば、馬はそこから自己主張を始めます。最悪、突発的な行動をし始めたりもします。

なので、対策としては、そう感じた段階で、一つ前のステップに戻る事です。

発進しようとしてたのを準備からやり直してみたり、障害だったら飛ぶのではなく歩数合わせからやり直してみたり、人によってはレッスンのレベルを落としたりするべきです。

経験上、そのような問題を放置したところで、良い事は一つもありません。その場は何とかなっても、別の機会に同じ展開になります。

何より、あのレッスンに出たら、あの苦手な事をやらなきゃいけないとなると、レッスンに行く気も起きなくなってきます。そうすると、馬に乗る気も無くなってしまいます。

課題を理解してるという事は、克服するチャンスでもあります。自分で分かっている分、集中して克服しましょう。

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突然発生するもの

物見、周りの馬のトラブルに巻き込まれる、などですね。

これについては、仕方ない部分もありますが、今回はあえて厳しくいきましょう。

これって、馬に乗る事に慣れてくると、ある程度、予測できるようになるんですよ。でも、馬に乗り始めたばかりの方は、分からない事の方が多いんですよね。

なぜかというと、馬が出すサインや、周りの環境に気づかないくらい、自分の事で一生懸命になってるからです。

それだけ集中している事自体はとても良い事なんですが、馬に乗る分には、ちょっと心配です。車の警告ランプやスピードメーターに気づかず、運転をしているようなものですからね。

対策としては、一つ一つの動作に慣れ、余裕を持って乗れるようになるしかありません。

余裕を持つ事で、自分や馬に向ける視野が広がって、早めに異変に気づく事が出来るようになります。

頭の余裕が無くなった時点で、それは文字通りのキャパオーバーです。馬は車と違って動物なので、自分にとって迷惑な事を、それでも命令だからといって実行はしません。

そもそも、やってる事が支離滅裂な上司に着いていきたくないのは、馬だけでなく、人間も同じだと思います。なので、まずは落ち着いて、馬に乗れるようになりましょう。

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教えてる側が、乗り手の状態に気づけない

ただですよ?…ここまで聞いて、何か思う事はありませんか?

今までの話を結論づけると、対策は「レッスン内容のレベルを下げて、余裕を持てるようになろう」なんですよ。

一つだけ質問なんですけど、それって、皆さんの判断で出来る事ですか?

そうなんですよ。多くの乗馬施設の場合、落馬の原因はもう一つあります。それは、「教えてる側が、乗り手の状態に気づけない」です。

例えば、競馬の予想では、歩いてる馬の様子を見るだけで、体調を判断する人も居ます。

なので、先ほど挙げた、馬が元気だったという原因も、一見したら馬が突発的にやった事ですが、実は、教える側って分かっていたりするんですね。ある程度は対策が打てるはずなんです。

もちろん、全ての原因が、教える側にある訳ではありません。滑ったなど、本当に突発的なものもありますし、乗り手側に原因がある場合もあります。めちゃくちゃな乗り方をしていたり、レベルを下げようと言うと怒りだしたりする人は、さすがに一人の教える人ではカバーできません。

ですが、こちらが「大丈夫…?」と思っている事にも気づかず、レッスンを進行した結果、落馬を招く人がいるのも事実です。

先程お話しした、事前に予測できる原因と、突然発生する原因については、最終的には乗り手側で対応してほしい物です。

でも、自分じゃどうにもできない事があるのを知っておいてください。

初心者の方や、失礼ですが馬よりもレベルが低い方に、何とかしてって言ったって、出来るわけがありません。それをどうにかするのは、教える側の責任です。

もしそれで落馬をしたら、原因はあなたではないですよ。

MEMO
良い指導員の特徴については、以下の記事をご覧ください。
お金をかければ上手になる?乗馬での、良い指導員について

もし、落馬してしまったら

もし落馬をしてしまった場合、出来る対処は1つだけです。地面に倒れるまでは手綱を持ち、体が着いたら離すですね。

事前に防ぐための方法は、原因ごとにありますが、実際に起きてしまった場合、僕たちにやれる事はこれだけです。

手綱って、ぶらんと垂らしても、地面までは届かないんですよ。なので、それを持っている事で、地面に投げ飛ばされても足や背中から着地できるんですね。頭から落ちる最悪の事態は防ぐ事が出来ます。

基本的に、よっぽどの事が無い限り、僕たちは馬の左右に落馬します。走る時の加速に体が置いてかれている中、長い馬の首を飛び越えて、前方に落馬する事は、可能性としては低いです。

なので、走ってる最中に前方に落馬して、そのまま馬に踏まれるというのは、少なくとも乗馬では考えにくいです。そこは安心してください。

ただ、人を落としてパニックになった馬を、そのまま持ち続けていると大変危険なので、地面に体が着いたら離してくださいね。

まとめと、アドバイス

今回は、落馬が起きる原因と、その対処法についてお話ししました。

改めて、落馬は起きないに越した事はありません。ですが、もし起きてしまったらという対策は、知っておいて損はないです。AEDなどと一緒ですね。

最後に一つだけ。実際に落馬をした後の心境についてですね。

落馬は肉体的にも、精神的にも、痛みを伴うものです。「お前なんか乗せたくない」かもしれませんし、「お前なんか頼りにならん」かもしれませんが、理由は何であれ、明確な否定ですからね。

人によっては、大した事なく、失敗しちゃったーと乗り直せますが、中には落馬をすると、馬が怖くなってしまう人も居るでしょう。一瞬とはいえ、人間以上の力を見せつけられてしまったら、それ以降、馬に乗ろうとはなかなか思えませんよね。

ですが、多くの馬は、悪気があって人を落とすわけではありません。

皆さんがそれを解決できるかはともかく、人を振り落とす馬は、何かしらの原因を持っています。

その原因が無ければ、基本的に馬は大人しく、優しい動物なんです。

勝手なお願いですが、一回で馬を嫌いにならないであげて下さい。

皆さんが安心して馬との生活を楽しめるよう、毎日熱心に取り組んでいる方もたくさんいます。僕も、お力になれるよう頑張らせていただきますので、ぜひ何でも聞いてくださいね。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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