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レッスン中やることがない時にチェックしてほしいこと5選!

 

レッスン中、やることがない時間がどうしてもできちゃう…。じっとしてるのももったいないし、何か出来ることはないかな…?

 

そんな疑問にお答えします!

 

他の方にアドバイスをしている時間や、ステップとしては身に付いているレベルでのレッスン時などで、「空いた時間」というのは少なからず出てくることがあります。

 

もちろん全ての時間から学びを得れれば一番良いのですが、そうともいかない現実。そこで今回は、そのような手持無沙汰な時間だからこそチェックしたい項目をまとめてみたので、解説していきますね!

 

記事の最後に、同じ内容を解説したInstagramや動画を載せてます!簡単にまとめた内容を見たい方はInstagramを。詳しく学びたい場合はYou Tubeをご覧ください!また、よろしければフォローやチャンネル登録もよろしくお願いいたします!

 

 

と、その前に…

 

これから「一人でも意識できる状態チェック」について話していくわけですが、1点だけ覚えておいてほしいことがあります。

 

それは、「馬をキビキビさせるような指示はしない」です。

 

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マンツーマンレッスンならともかく、複数人でレッスンを受けていれば、「そのレッスンの流れ」というものがあるはずです。「今は速歩をする時間」とか、「時速○キロ程度で歩く時間」などですね。

 

そんな中で、一人だけ違う指示をしているというのは、乗っている馬にとっても周りの人馬にとってもストレスにしかなりません。

 

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1頭だけすごい元気な馬がいれば他の馬も煽られますし、騎乗馬からしても「前に馬がいるから進めないのはわかるはずなのに、なんでこの人は大きく歩けと言い続けるんだろう…」という不信感を抱きます。

 

常にプレッシャーをかけ続けるのがレッスンではありませんし、課題は馬ではなく自分にある場合もあります。周りの流れがゆっくりならば、そのゆっくりの中で、「自分自身の状態」を確認するようにしましょう。

 

 

時間が空いた時にチェックする項目5選

 

結論からお伝えすると、時間が空いた時にチェックしてほしい項目は、以下の5つです。

 

  • 馬はあなたとのルールを守っているか
  • 自分の姿勢は作れているか
  • 周りに流されすぎていないか
  • 次の行動に移れる状態か
  • 今の状況を自分の言葉で説明できるか

 

それぞれ解説していきますね。

 

 

馬はあなたとのルールを守っているか

 

 

あなたが何も指示をしなかったら。極端なことを言えば、手綱を放したら。それでも馬は、あなたが求めている状態を続けてくれるでしょうか?

 

例えば歩度。例えば通るルート。他にも屈頭や内方姿勢など。もしこれらが「人間がサポートしてくれてるから出来ている」なのであれば、指示を止めた途端に、その状態も解けてしまうでしょう。

 

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ちょっと難しい話になりますが、馬術は「馬にルールを守ってもらう競技」でもあります。そうして馬が自然と求めている状態を維持してくれるからこそ、騎乗者は他のことに神経を集中することが出来るようになります。

 

特に「歩度」については、初心者の方でもわかりやすいでしょう。手綱を放した途端に猛加速し、扶助を止めた途端に減速するような馬だったら、騎乗者はずっとそこに労力を使い続けなければなりません。

 

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自分の中でルールを決め、馬に提示し、守ってくれるようなら任せ、ズレてきたら素早く修正する。そしてまた任せる。

 

その過程を繰り返すことで、馬は自分に求められているルールを理解するようになります。

 

比較的余裕を持てる時間こそ、自分ではなく馬の状態に目を向けてみましょう。

 

 

自分の姿勢は作れているか

 

ここでいう「自分の姿勢」は3種類あります。

 

  • 緊急時に対応できる姿勢がとれているか
  • 馬の邪魔にならない姿勢がとれているか
  • 美しい姿勢がとれているか

 

一度に全ての視点で確認するのは難しいと思うので、まずはそれぞれの要素で確認をしてみてください。

 

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・緊急時に対応できる姿勢がとれているか

 

まず確認してほしいのは、緊急時に対応できる姿勢かどうかです。あまり考えたくはないことですが、確認して損はない項目です。

 

馬が突発的に起こすトラブルとして、「左右への物見、急発進、反転、立ち上がる、跳ねる、首を一気に下げる」というものがありますが、もし今そんな事態が起きたとして、自分は馬上に居続けることが出来るのかを考えてみましょう。

 

これを最初に確認するのは、重要度的な意味合いもありますが、一番「自分の感覚で確認することが出来る項目」だからというのもあります。

 

自分が今グラグラしているか、不安要素があるかというのは、ご自身が一番把握されているはず。

  

緊急時の対応というのは意図的に練習できないため、このような時間を有効活用して、その対処を考えつくしてしまいましょう。その過程が、今後の余裕に繋がってきます。

 

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・馬の邪魔にならない姿勢がとれているか

 

実は馬が思うように動かない原因の多くは、「間違った指示をしている」ではなく、「指示以上に自分が邪魔をしてしまっている」だったりします。

 

例えば「走って」という指示をしているのに「猛加速したら怖いな」とガチガチに馬を締め付けていたり。大きく動いてほしいのに「馬場はジッとしているのが綺麗なんでしょ?」と馬上でどっかり座っていたり。

 

これらはやりたくてやっているのではない場合が多く、なかなか発見も難しければ、その改善もパッとは出来ない項目になります。

 

ですが、レッスン中に「やることがないなー」と感じるくらいに余裕を持てるのであれば、その視点で自分の騎乗を見ても良いかもしれません。

 

基本的に、「今の状態って、馬は楽に動けているのかな?」と考えていただければ、馬視点に立ったチェックができると思います。

 

ただ、「馬を楽にしたい」と思うあまり、自分の芯を失っては意味がありません。

 

手綱はユルユルの方が楽だし~。馬上でリラックスしてる方が楽だろうし~。と考えた結果、突然のアクシデントで対処できない。なんてことがないようにはしましょうね。

 

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・美しい姿勢がとれているか

 

上の2つが大丈夫なことを確認して、初めてこの段階にいきます。姿勢は真っ直ぐか、脚は深く下ろせているか、随伴に集中しすぎるあまり芯がブレていないかなどを確認していきましょう。

 

ここまでくる人は自然に「美しい姿勢とは」というイメージが身に付いていると思います。その理想像を鮮明に思い出し、自身の騎乗と重ね合わせていって下さい。

 

なお、ここでいう理想像は、人によって違います。僕なんかは「競馬が好き」から馬の世界に入ったため、理想像は馬術選手ではなく武豊騎手でした。

 

ただ、ご自身にとっての「こう乗りたい!」という理想像が定まってるほど、その方の騎乗を研究し、明確に自分の騎乗と比較することが出来るようになります。ぜひ、多くの方の騎乗をご覧になってみて下さい。

 

 

周りに流されてないか

 

最初に解説した「騎乗者が求めたルールを守れているか」と似ている内容ですが、その原因が微妙に異なっています。

 

というのも馬の勝手は、「私はこうしたいの!」という馬自身の欲求の勝手と、「周りの馬もそうしてるし」という周囲に合わせる勝手があるからです。

 

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部班レッスンにおいて、「周りの馬と同じことをする」というのは、必ずしも悪いことではありません。そうして全自動状態で馬が動いてくれるから、騎乗者が自分のことに集中できるという良い面もあります。

 

ですがこれは、「馬の行動を決めるリーダーが騎乗者ではない」という状態なので、問題がないわけではありません。

 

例えばこのような状態でアクシデントが起きたら、馬は騎乗者ではなく周りの馬の反応に合わせて行動するでしょうし、

 

レッスンの中で時間を分けて一人ずつ見てもらう時間になった途端に、「他の馬がやってないから」と言うことを聞かなくなったりもするでしょう。

 

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みんなで一緒にレッスンをしている際には気づきにくい項目ではありますが、時々ほんの少しだけ他の馬と違うことをして、騎乗者のことが頭にあるのか確認してあげてください。

 

例えば他の馬より1頭分だけ蹄跡の内側を通ってみたり、他の馬が惰性で曲がっているなか隅角をしっかり曲がってみたりなどですね。馬の負担にはならないようにだけご注意ください。

 

 

次の動きに移れる状態か

 

 

指導員の指示が出た瞬間、すぐに動ける状態になっているかを確認するのも、余裕がある時間にチェックしたい項目の1つです。

 

「ずっと馬をふかしてアイドリング状態にしておけ」というわけではありませんが、「○○進め」の号令が出てから慌てて馬の状態を作っているようでは、どうしても発進が遅れてしまいます。また、慌てて指示をするため、人も馬もアタフタすることになるでしょう。

 

「すぐ動ける状態にできる」ということは、イコールで「どのような状態にしておけば馬はすぐに動き出せるのかが整理できている」ということにも繋がります。

 

馬がスッと理解できる指示を送るためにも、落ち着ける時に考えをまとめてみて下さいね。きっと騎乗時の方がイメージしやすいと思いますよ。

 

 

今の状況を自分の言葉で説明できるか

 

今のレッスン内容や、馬に求めてる状態は、あなたの言葉で説明できるでしょうか?

 

乗馬は「感覚で出来てしまう」というのが多々あるスポーツではありますが、それでも「なんとなく出来る」のままでは、いざ言葉で考える時に上手く表現できない場合があります。

 

現状、乗馬の指導は「指導員が言葉で伝える」がベースとなってます。そのため、自分の感覚を言葉にしていた方が、いざレッスンで同じワードが出てきた時に脳内で結び付けやすくなります。

 

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僕たち指導員が皆さんに教えるレベルで乗れるようになったり、実際にレッスンが出来たりするのも、「なぜそうしているか、そうなっているかを言葉で説明しなければいかないから」という理由が大きいです。だから自分の騎乗を日々言語化していき、使える言葉を増やしていってるのです。

 

必ずしも堅苦しい言葉で考える必要はありません。例えば「前進気勢」という言葉を「やる気」とか「前に行きたい気持ち」と表現していても、それでご自身の理解が進むなら当面は問題無いです。

 

ぜひ、自分のなんとなくの騎乗を、他の人にも説明できるようになってみてくださいね。

 

 

まとめ!

 

今回は、騎乗中に「やることがないなー…」と感じた時にこそチェックしてほしい項目についてお話ししました!

 

本来であれば、馬に騎乗している段階で「やることがない」という状態はありません。どの馬からも乗ってるだけで学ぶことはあり、日々全てが経験です。

 

ただ、そう感じてしまう気持ちもよくわかります。僕たち指導員側も、皆さんそれぞれに学びと思ってもらえるように努めてますが、どうしても「見切れない時間」というのは出てしまうでしょう。

 

その際に自分から「その時間を学びに変えていく」という行動や思考が出来るかどうかは、その先の成長に大きく影響してくるでしょう。

 

僕たちはたまたま先に自分の感覚を言葉に出来ただけであって、乗馬や馬術の本当の先生は「馬」です。

 

ぜひご自身で馬と意思疎通が出来るよう、頑張っていってくださいね!

 

ここまでご覧になっていただき、ありがとうございました!

 

  

 

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